無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

ここ1~2週間は大変なことになってきています。色々な方々が動いて頂いており次々に開発案件が上がってきています。本当にありがたいことです。

小規模ローコスト型高齢者住宅が段々認知され始めてきているのを感じます。

本日も以前お会いしていたファンド系の方が介護事業に参入し、新たに仲間と一緒に施設系介護事業に取り組もうとされておられます。皆さん、そうそうたるメンバーです。たとえ経験はあまりなくても、こういうメンバーが本格的に介護事業に乗り出してこられるのは大変心強いかぎりです。介護事業全体のレベルアップが図れるでしょう。もっともっと多くのベンチャー企業がここから生まれてこなければなりません。旧来のこの事業に取り組んできたメンバーだけでは新しいものが生まれてきません。

今日お会いしたメンバーも我々のeL3に大変関心を持って頂きました。恐らくこれぞベンチャーの取り組む商品という認識を持って頂いたのではないかと勝手に思っています。

今後このような介護ベンチャーとの連携を深めたいと思います。小規模ローコスト型の高齢者住宅の開発を通して、ベンチャー企業のグループを形成してゆきたいと考えております。そのためにはノウハウを思いっきり公開をしていきたいと思います。関心のある方々は是非ご意見を下さい。待っています。
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ベンチャーキャピタル(VC)が海外企業への投資を拡大するという記事が
出ていました。現地市場の拡大で急成長するアジアなどのベンチャーに
資金を振り向けるようです。アジアは新規株式公開も活況で投資資金も
回収しやすいのがその要因のようです。円高の進行も対外投資には
追い風になっており、VCの海外シフトが今後も加速しそうです。

しかし、その反面、国内のベンチャー投資の環境は大変厳しいようです。
景気の低迷で有望といわれるベンチャーでも業績が伸び悩んでおり、
2009年には新規株式公開(IPO)の社数が06年の10分の1の水準に
急減しています。

そうした中、日本のVCの投資額は3年連続の2ケタ減と振るいません。
ベンチャー企業に成長資金を供給するVCまでが海外シフトを進
めれば、ベンチャーの育成に影響するのは必至。国内の空洞化に
つながる悪循環に陥る可能性があると指摘されています。


VCまでもが国内のベンチャー企業に投資をしなくなった日本は一体
どうなるのでしょうか? どう考えてもおかしい。その原因はどこにあるのでしょう。誰もがリスクを取らない国に成長があるわけがない!
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先般福岡市の医療法人の積極的な高齢者住宅開設について報告しま
したが、本日の日経地方版に同じく福岡市の特養待機待ちの状況が
掲載されていました。

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福岡市には48施設(10月1日現在)ある。24時間介護が受けられること
などから申し込みが殺到。今春時点の入所待機者は約7500人、市は
助成金などで新増設を促し、定員の合計は約3500人と3年前より約200人増えた。だが待機者は1500人増え、状況はむしろ悪化している。

定員73人の特養「いきいき八田」(福岡市東区)は530人以上が入所を
待つ。福岡市の高齢化率は09年4月時点で16.9%、県内平均21.4% より低いものの、今後の上昇で特養の待機者はますます増える恐れが ある。

待機者の解消には施設の新増設が急務だが、施設介護は在宅での
介護に比べ介護給付費が膨らむのも事実。入所者増が市民の介護
保険料負担の増加につながる可能性もある。

福岡市の特養での勤務経験もある西九州大の江口賀子准教授は待機者の解消に「施設整備だけでなく、介護保険の相談窓口である地域包括
支援センターを拠点に、地域で在宅介護の環境を整えることも必要」と、
施設と在宅の両面で対策を充実させるべきだと指摘する。

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問題の所在はどこにあるのでしょうか? 医療法人は積極的に高齢者の 受け皿づくりをしているが、一方においては特養の待機待ちが解消されて
きません。何故でしょう。

課題は2つあるように思います。一つは低価格のの高齢者住宅の開発
が遅れていること。もう一つは江口先生が言われているように、地域で
在宅介護の環境整備が遅れていることが挙げられます。

福岡市では医療法人の取り組む高齢者住宅はどうしても月額利用料が
12万~13万円が一つの目安になっております。特養は個室タイプでは
13万前後になりますが、相部屋タイプであれば6万~7万となります。
高齢者住宅は需要の価格弾力性が極めて高い商品です。値段が
下がれば需要は拡大します。要は、低価格の高齢者住宅の不足と在宅
介護の環境整備の遅れが特養の待機者を作っているといわざるを得ま
せん。

富裕層を医療が囲い込み、比較的価格の低い特養に在宅では介護がで
きない中~低所得の高齢者が集中する、そういう構図が出来上がって
いるのではないかと思うのです。

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