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「未婚」「死別」が認知症を招く? 「離婚」は脳卒中、肝硬変に注意!?
2018年01月01日 08時00分 ヘルスプレス
University College LondonのAndrew Sommerlad氏らの研究チームは、「婚姻状態と認知症リスクの関連」を検討した15件のシステマチックレビューとメタ解析を実施。その結果、「配偶者と死別した人と未婚者は、既婚者よりも認知症リスクが高い事実が判明した」とする研究成果を『J Neurol Neurosurg Psychiatry』(2017年11月28日オンライン版)に発表した。
Sommerlad氏らは「結婚すると社会との関わりが増えるため、不健康な生活習慣や行動が減少し、認知症リスクが低下する。死別者や離婚者は、ストレスが増大するので、リスクが高まる可能性がある。社会との関わりが学歴や身体的健康に及ぼす影響が大きい点に注目し、未婚者の認知症の予防に取り組むべきだ」」と結論づけている。離婚すれば、脳卒中、肝硬変のリスク、自殺に至る恐れも
ところで、パートナーとの離別・死別は、認知症だけでなく、脳卒中や肝硬変、余命にも影響を及ぼすとする報告もある。婚姻状況の変化がアルコール摂取量を増加させるため、肝硬変などの発症リスクが高まることが判明。さらに、居住形態や経済環境が一変し、人間関係の悪化や破綻によるストレス過剰に陥れば、最悪の場合は自殺に至るリスクが強まる事実が確かめられた。