無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
豊かな高齢者社会の構築に向けて、日々尽きることの無い気付き、出会いを綴って参ります。

少し前に気になる記事がありました。下記の内容です。シングルマザーがはまった貧困の罠とあります。シングルマザーの2人に1人が貧困と言われます。大変厳しい環境かと思います。しかし、この記事の中にもでてきますが、貧困を回避する選択肢はあります。

私どもが関与している施設にも多くのシングルマザーの介護士がいます。記事の川上さんの話では一度介護離職をしてしまってからは正式な職に就けなかったとあります。年齢も関係しているかもと言われますがまだ47歳です。資格を持っていなくても、会社や施設で資格支援制度があります。無資格でも会社のお金で資格を取らせてくれるのです。

介護の現場は慢性的な人手不足で正社員すら集まらない状況です。中には70歳の正社員もおります。
介護の仕事が嫌であれば仕方ないことですが、仕事は正社員、パートをとわずいくらでもあります。まずは、貧困から抜け出すことだと思います。

我々の関係の施設では管理職にともなれば、年収400万円~500万が普通です。介護の世界にもキャリアと能力に応じて、責任者、管理者、そしてマネージャーとステップアップをしていく方法はいくらでもあります。むしろ実力主義の世界と言っても過言ではありません。

生活保護の道もありますが、まずは働けるうちは働く方がどれだけ良いかわかりません。健康でさえあればいくらでも働けるのです。決して悲観されないで下さい。お困りの方がおられれば是非、我々に相談して下さい。

・・・・・・・・・
介護離職シングルマザーがハマった貧困の罠
「振り返れば貧困を回避する選択肢はあった」


中村 淳彦 : ノンフィクションライター
東洋経済2017年11月30日

この連載では、女性、特に単身女性と母子家庭の貧困問題を考えるため、「総論」ではなく「個人の物語」に焦点を当てて紹介している。個々の生活をつぶさに見ることによって、真実がわかると考えているからだ。

今回紹介する女性は、家族の介護により離職せざるをえなかった53歳のシングルマザーだ。彼女は中学から都内の有名女子校に進学、何不自由のない家庭で育った。

川上さんは雰囲気、佇まいに育ちのよさを感じる普通の女性だった。バツイチで、22歳になる娘がいる。現在は隣区の大規模病院に事務職として時給1090円で非常勤雇用され、月給は手取りで12万円ほど。長年経済的に困ることのない暮らしを送っていたが、8年前に介護離職をしてから終わりのない貧困に苦しむ。

「自分が貧困みたいな立場になるとは、実際にそうなるまで夢にも思いませんでした。今思えば、正規の仕事を辞めたことがいちばんの理由です。それとずっと普通の暮らしをしていたので、社会のこと、世間のことをなにも知らなかった。もうなにもかも遅いですが、振り返れば、貧困を回避する選択肢はあったと思う。自分の無知によって、貧困みたいになってしまいました。本当に世間知らずでした」

45歳で介護離職、47歳で経済的に破綻した。生きるために仕事を見つけなければならない。

「ハローワーク、インターネットの求人サイト、フリーペーパーとあらゆる求人を見て応募しました。全部、断られる。本当に何十件も断られて、おかしくなりそうでした。原因はおそらく年齢だと思うのですが、最終的にはスーパーのレジもダメでした」

正社員どころかパートすら決まらない状況で、姉が通う病院からは容赦なく請求書が届く。払えない。何度も電話で謝って、支払いを延ばしてもらった。限界だった

まじめな人がとことん損をする

川上さんの話は終わった。娘の高校退学あたりで涙目になっていたが、“まじめな人がとことん損をする”典型的な話だった。家族の介護には誰も同情しない、国も社会保障は地域や家族に限界まで押しつける流れがある。彼女に降りかかった介護離職から始まった悲劇は、これからどんどん増えるはずだ。

「介護離職したことは本当に後悔して、仕事がまったく見つからなかったとき、生活保護も受けるべきだったと思いました。行政とちゃんと話をする知識があればよかった。それに苦しい人をさらに苦しめる闇金みたいな人たちがいることも、本当に知りませんでした」

※  ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

【本ブログについてのお問い合わせ】

一般社団法人ロングライフサポート協会

TEL:050-3786-4790

E-mail:info@ll-support.jp

サポート協会URL:http://lls.sakura.ne.jp/

身寄りドットコムURL:http://miyori-support.com/

 

【一般社団法人ロングライフサポート協会について】

当協会は身元引受と法人コンサルの両面から高齢者の生活を支援する企業です。

身元引受は身寄りの無い方がご入居する際のサポート、葬儀サポート、金銭管理から、独居の方の電話による見守り業務まで幅広くおこなっております。

コンサルとしては、長年にわたる経験から、時代を先取りした”未来”をお届けするものです。介護報酬の改定やいろいろなリスクを勘案し、行政申請から内部監査、予算の見直しまで含めた総合的なものスポット的なものを取り揃えております。高齢者支援サービスでお困りの際はロングライフサポート協会までお問い合わせください。

年収850万円を超える会社員は430万人、その内子育てや介護をしている人を対象外として230万人が所得増税の対象になるようです。そこから生み出される所得税は900億と言われます。
何が何でも取ろうとの魂胆、しかし、そのお金は一体何に使うのでしょうか。大企業の法人税は軽減し、会社員からは絞り上げ、生活保護を削り、国民から取れるだけ取って、最後に行きつくところは武器購入でしょうか?
・・・・・・・・・・・・・・・
「年収850万円超」

所得増税、対象230万人

日本の孤独死が海外メディアで教訓的に取り上げられています。このことをどう表現すれば良いのでしょうか?仕方がない、いずれ世界もそうなるのだからとあきらめざるを得ないのでしょうか、それともこの現実を問題視し、何とか防ぐべきと考えるのが正しいのでしょうか?
社会の仕組み自体を変えねばなりません。全文を掲載させて頂きます。
・・・・・・・・・
「日本の孤独死を教訓に」海外メディアが取り上げる現代日本の陰



誰にも知られることなく自宅で亡くなり、死後数週間以上経って発見されるお年寄りが都市部を中心に増えている。世界でも類を見ない超高齢化社会に向かう日本で、一緒に住む家族や会話をする友達さえもおらず、ひっそりとこの世を去る老人の「孤独死」が、衰えていくかつての成長社会の未来として、海外でも教訓的に受け止められている。

◆ひとりぼっちで四半世紀。日本の団地に潜む孤独

 ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は、ヨハネスブルグ支局長で、西アフリカのエボラ出血熱の報道でピューリッツァー賞を受賞したノリミツ・オオニシ記者の「A Generation in Japan Faces a Lonely Death(孤独死に直面する日本のある世代)」と題した記事を掲載している。千葉県松戸市にある常盤平団地に住む91歳の女性の日常を通じて見る、高齢化社会日本の陰を描いた長編記事となっている。

 1960年代から、日本政府は東京近郊に、日本の戦後経済の再建を託した何千もの若い「サラリーマン」のための巨大な団地を立て始めた。その一つである常盤平団地は、2駅にまたがる約4800戸の巨大団地である。高い競争率を勝ち抜き、女性とその夫はここに新居を構えた。新しい西洋的ライフスタイルを享受する核家族が集まる団地で、女性は幸せな人生を送るが、夫と娘が25年前に相次いで他界した。仲の良かった友人たちも次々と亡くなり、四半世紀を一人で暮らすこの女性には、知り合いはほとんどいない。

 オオニシ記者は、今や団地の住民のほぼ半分が65歳以上だと述べており、アパートで孤独死した遺体の発見が相次いでいると報じている。このような状況を案じた91歳の女性は、向かいのアパートの年下の住人にあるお願いごとをしている。女性は就寝前に窓の障子を閉め、起床後障子を開ける。「もしも朝になっても(障子が)閉まったままなら、それは自分が死んだという意味だ」として、その際はすぐに行政に連絡をしてもらう約束を取り付けている。毎朝窓をチェックしてもらうお礼として、女性は毎夏、この隣人に梨を贈り続けているという。

◆持続不可能。家族が支える日本式システム
 NYTの記事によれば、亡くなった人々の死は、光熱費の支払いが止まったり、部屋から異臭がしたりすることで、やっと気づかれることが多いという。公式な数字はないが、専門家は、孤独死の後、数日から数週間後に見つかる人は、年間3万人と見積もっている。しかし、AFPが取材した孤独死の遺体処理や清掃をする業者は、その2~3倍と見ている。

 AFPは、孤独死は高齢化する日本で広がるトレンドで、日本独特の文化、社会、人口動態的要素が問題を形作っているとしている。社会保障政策の専門家、藤森克彦氏は、日本では家族が高齢者を支えるのが普通であったが、未婚者の増加や家族規模の縮小で、そのシステムに変化が出てきていると指摘する。単身世帯は人口の14.5%で、この30年で倍増し、50代男性と80代以上の女性の増加が目立つ。不安定な職についていることから結婚できないという男性や、働き自立する女性の増加で、婚姻率も低下しているという。

 家族がいない高齢者は、他人に迷惑をかけたくないという日本的な考えから近所の人に助けを求めず、結果として他人との交流の欠如につながると藤森氏は述べている。また、家族が離れて暮らしている、または経済的に高齢の家族を援助できないというケースも増加しており、もはや家族に期待するのではなく、今のニーズに応える枠組みを社会が作らねばならないと主張している。

◆衰えていく日本。海外でも教訓に
 コリア・タイムズは、孤独死が2011年に日本のテレビニュースで使われ始めた言葉だと紹介し、韓国でも、有名ベテラン女優が自宅で死亡し2週間後に発見されたことから、社会問題として関心を集めていると報じている。昨年韓国で孤独死した人は1232人とこの5年で約78%も増加している。高齢化が進むなか、政府がポジティブな政策を打ち出さない限りその数は増えるだろうとし、日本を教訓にすべきとしている。

 NYTのコメント欄には、記事を非常に興味深く読んだという感想とともに、高齢者の孤独はアメリカ社会にも共通する問題だという意見が寄せられている。

施設で家族に看取られることなく、息を引き取る老人も少なくないようだ。もっともアメリカには高齢者を援助するインフラと、ボランティアやソーシャルサービスによる支援があるとも指摘されており、この部分が日本との大きな違いだろう。その他にも、日本の高齢化の影響はさらに深刻になるだろうとし、移民に不満を述べるアメリカ人は、人口の減少する日本や欧州の現状を見るべきだという意見もあった。

Text by 山川真智子

↑このページのトップヘ