無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
豊かな高齢者社会の構築に向けて、日々尽きることの無い気付き、出会いを綴って参ります。

<前回に続く>

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・ブロックチェーンは「保険」と「シェアリングエコノミー」を変えるのか
・ブロックチェーンとAIが人間の雇用を奪ったあとに残るもの
・日本企業がディスラプターになるための条件

ブロックチェーンは「保険」と「シェアリングエコノミー」を変えるのか

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早稲田大学
ファイナンス総合研究所顧問
一橋大学名誉教授
野口 悠紀雄氏

 いま世の中で騒がれているブロックチェーンは、簡単にいうと電子的な情報を記録していく仕組みだ。当初は仮想通貨のビットコインで使われていたものが、多様な分野に応用が広がっている。

 野口氏は、その特徴として、「多数のコンピュータで分散的に情報が記録され、攻撃に強い」「特殊な仕組みで情報の改ざんを防止し、高信頼の情報を担保する」「管理者がおらず、ある特定の組織に依存せず取引を進められる」という点を挙げた。

 現在、ブロックチェーンはビットコインだけでなく、さまざまな仮想通貨に適用されつつあり、銀行も独自の仮想通貨を発行しようという動きがある。さらに各国の中央銀行もブロックチェーンを活用した仮想通貨を検討しようとしている。そうなると一般社会の経済も生活も大きく変わってくるだろう。

「金融面では、もっと広範囲でブロックチェーンを活用する機運も高まっています。1つは株や国債などを扱う証券取引の分野。これまで決済や精算に時間がかかっていましたが、ブロックチェーンで処理を短縮化する実験が行われています」(野口氏)

 保険についての活用も検討が始まった。ブロックチェーンの導入が期待される分野の代表として見解を示したのが、SOMPOホールディングスの楢崎 浩一氏だ。

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SOMPOホールディングス
常務執行役員 グループCDO
楢﨑 浩一氏

 同氏は「保険はリスクを理解する仕事。そのリスクとは、個人の疾病であったり、自動車の運転事故、企業の事業に関するものなど、多くのものがあります。保険の契約・処理はリアルタイムで進み、何かあった場合には証跡を残すことも必要です。そういう点でブロックチェーン技術は、保険分野で必須の技術になると思います」と強調する。

 そのほかシェアリングエコノミー分野でも、ブロックチェーンが期待されている。野口氏は「UberやAirbnbなどは、彼らが仲介業者としてサービス提供者とユーザーをリンクしています。しかし、これは本来のシェアリングエコノミーからすると不完全です。仲介者の作業をブロックチェーンで置き換えれば、事業を完全自動化でき、サービス提供者とユーザーが直接的に結びつきます」と説明する。

<次回に続く>

日本の企業が生き残るには「ディスラプター(破壊者)」にならねばならないという下記の議論はこれからの医療・介護を考えるときに大変参考になります。ヘルスケア部門は外国に比べてITの導入等が遅れていると言われます。ましてや、AIやブロックチェーン、IoTといった視点は無縁のように考えられていますが、決して避けては通れない内容かと思います。最先端のビジネスモデル構築の方法について学びたいと思います。
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日本アイ・ビー・エム株式会社提供コンテンツ        

2017年09月15日

野口悠紀雄教授やSOMPO楢崎常務らが激論、日本企業が「ディスラプター」になる方法

従来のビジネスモデルを破壊する「ディスラプター(破壊者)」が台頭している。彼らは斬新で豊かな発想と企画力、迅速な行動力を持ち、人工知能(AI)やブロックチェーン、IoTといった先進テクノロジーを駆使しながら既存の産業構造に風穴を空けている。

これから企業が生き残るには、先進テクノロジーを活用するすべを彼らから学ぶ必要がある。早稲田大学ファイナンス総合研究所 顧問で一橋大学名誉教授の野口 悠紀雄氏、SOMPOホールディングス 常務執行役員 グループCDOの楢崎 浩一氏、日本アイ・ビー・エム 執行役員 チーフ・テクノロジー・オフィサーの久世 和資氏が、ディスラプターとして勝ち抜くための条件を語り合った。

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左から日本アイ・ビー・エム 久世氏、早稲田大学 野口氏、SOMPOホールディングス 楢崎氏。Watson Summit 2017に三者がそろった

破壊的なイノベーションにつながる「AI」「ブロックチェーン」「IoT」と「クラウド」

 近年、さまざまな先進的なテクノロジーが出現し、ビジネスプラットフォームにも変化が起きている

その変化とは「モノ・コトの情報化」「無限の計算能力」「アイデアを実現するスピード」である。

これらの背景には、クラウドを中心とした事業・業務の変革が挙げられるが、なかでもイノベーションにつながる技術として注目されているのが「AI」「ブロックチェーン」「IoT」だろう。

 一方、イノベーションの迅速な創出のためには、ユーザー視点で新サービスを考える「デザイン・シンキング」や、アイデアをすぐに実行できるコワーキングスペースとしての「ガレージ」、企業や世代の枠を超えて共同開発を行う「オープンイノベーション」といった環境面のアプローチも求められる。

いま中小企業から大企業まで、すべての企業がディスラプターになって覇権を握れるのか、あるいは逆にディスラプターに淘汰されてしまうのか、その大きな岐路に立っているといっても過言ではない。

 このオープンイノベーションの柱の1つであるブロックチェーンの最新動向について、まず早稲田大学ファイナンス総合研究所の野口 悠紀雄氏が口火を切った。 

<次回に続く>

最近のお葬式不要論が多発するなかで、お葬式の意味を考えさせられる記事です。ご紹介しておきます。人と人とのつながりが断たれてしまうと社会は成り立たなくなります。人の死に直面する最も不幸な時にこそ人の支えが必要なのではないでしょうか。葬儀が縮小し、最後は無くなる。それは日本社会が消滅しつつあることを示しているように思えてなりません。
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私がお葬式に極力行くようになったきっかけ

2017/10/17
熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」より

先週、古くからの友人のお父さんが亡くなり、お葬式に行ってきました。「結婚式のラッシュが過ぎると、年齢とともにだんだんお葬式に出る回数が増えるよ」なんていう先輩の言葉が思い出されます。ものすごく遠方だったり、どうしても都合が付かなければ、やむを得ず欠席することがありますが、お葬式には極力参列するようにしています。

 それは、私が年を重ねて社会的な付き合いを学んだり、「大人の付き合い」に必要だからということだけではありません。また、薬剤師だからというわけでもありません。大きなきっかけとなった今から5年前の出来事があります。

 2012年1月、不慮の事故で私の妹が亡くなりました。普段は別々に生活していて、さらに妹は遠方にいたので、あまり連絡を取っていなかったのですがが、32歳という若さで突然亡くなったのは本当にショックな出来事でした。

 そして、それ以上に悲しい思いをしたのが私の両親です。我が子に先立たれるつらさというものは、今も想像することすらできません。私は、父親が泣いている姿を生まれて初めて見ました。また母親は子どものようにワーワーと声を上げ、言葉にならない声を発しながら号泣していました。みんなが悲しみに暮れるそんな中で葬儀が執り行われました。

 私自身、その当時はお葬式に参列する機会は多くありませんでした。「お葬式なんて…」と書くと怒られるかもしれませんが、正直なところ、心のどこかではちょっと面倒な、そして大変なものだという認識で捉えていました。人が亡くなったら行わなければならない「形式的なもの」と考えていました。

 しかし妹の葬儀の際、和尚さんが父母に対して発した「娘さんをきちっと供養をしてあげることが大切です」という言葉を聞いて、考えが大きく変わりました。もちろん亡くなった妹のためでもあるのですが、残された父と母のためだったのです。亡くなった妹をきちんと送らなければ、残された家族はいつまでも沈んだ気持ちのまま。「残された人が気持ちに区切りを付け、前を向いて歩むために行われるのがお葬式なのだ」ということに、その時初めて気が付いたのです。

 改めて当時のことを振り返ってみると、妹が亡くなった際、親戚や近所の人が頻繁に父と母のところを訪ねてきてくれていたことを思い出しました。人が亡くなれば悲しいものですが、それでも前を向いて歩いていけたのは、そうした周囲の人たちの支えがあったからなのです。

 お葬式に行き、故人に対する感謝の気持ちやお悔やみを家族や親戚に伝えることはもちろん大切です。しかしそれ以上に、大切な人を亡くして深く沈んでいる人のところに駆け付けることで、そうした人の支えに少しでもなれたら、と思うのです。自分がこれまで生きてくる中で関わってきた大切な人だからこそ、少しでも恩返しができたら……。

 私が言うまでもありませんが、もし身近な人が大切な人を亡くすようなことがあれば、顔を見て言葉を掛けてあげてください。お葬式に参列できなければ、別の機会でもよいでしょう。そうした行いが人を勇気付ける、そう信じて、先週は冷たい雨が降る中、ハンドルを握りお葬式に向かいました。

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