無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

本日は茨城の方面まで足を運びました。ある地場のハウスメーカーが高齢者住宅の開発を検討しており、具体的なご相談に参りました。

ハウスメーカー曰く、現在はまだ団塊ジュニアが家を建てているので、それなりの需要があるが、今後は人口減少と併せ、団塊ジュニア後の新築戸数は減少するであろうと話をしておりました。

人口減、団塊ジュニア、消費税、これらのキーワードの後にくるものは、圧倒的な新築戸数の減という住宅メーカーにとって冬の時代が来るというものです。現在80万戸と言われれいる新築戸数も、60万戸を切る時代になってくることが予測されると危機感を募らせておりました。

その時になってあわてても間に合わないので、今のうちに次の仕込みをしておかねばならない。その最右翼にある商品が高齢者住宅ということです。

加えて、中間所得層が細り、低所得層の世帯が増加している今日の状況から、高額なもの、大規模なものはリスクが高いということに気づかれおられます。

今後については小規模低価格の高齢者住宅に注目していたことから、我が社の小規模ローコスト型高齢者住宅に注目をして頂きました。分譲住宅の開発も行っており、有望な物件情報には事欠きません。これが強みです。

これまで介護施設について全く取り組んだことのない地場のハウスメーカーが、将来を見据えて戦略転換を図ろうとしています。

大手ハウスメーカーは勿論、地場の中小、中堅メーカーも参入を初めています。本格的な商品開発の時代に突入して参ります。
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 昨日終了しましたエルスリー久留米の内覧会にて皆様からアンケートを頂きました。全体的に大変好評でありました。

エルスリー久留米は1部屋の広さが18.35㎡で18室、デイサービス併設型の住宅型有料老人ホームです。月額利用料金は家賃38,000円、食費36,000円、管理費5,000円の合計79,000円です。居室の広さや設備並び、利用料金について、皆様がどのような評価をしているのかを参考にして頂ければと思います。
エルスリー久留米 

特に注目は、料金設定については、79,000円にもかかわらず、57%の人がちょうど良いと答えている点です。写真のような住宅型有料老人ホームですので、ハード仕様は特定施設とほとんど変わりません。地区の特定施設が概ね12万円~13万円の地域ですが、皆さんが高いと感じ、我々のこの値段で約6割の方々がちょうどよいと考えているのです。今日の高齢者の求めるレベルが推測されると思います。
エルスリー久留米建物内写真 
エルスリー久留米内覧会建物内写真
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2月3日の読売新聞に下記の記事が掲載されていました。「食事や介護は業者次第…サービス付き高齢者向け住宅」というものです。

各高齢者住宅の特徴を見極めて選択を誤らないようにと注意を促しています。一番この分野で取り組みを先行させているメッセージさんの事例が出ていますが、なかなかこの金額で入居できる高齢者は限定されるかもしれません。サービス付高齢者向け住宅も低価格型モデルの開発が望まれます。
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高齢者向け集合住宅として昨年秋から始まった「サービス付き高齢者向け住宅」。居室は段差などがないバリアフリーとなっており、集合住宅内に生活相談や安否確認を行う職員が常駐しているのが特徴。住宅によって食事や介護などのサービスの内容が異なるので注意が必要だ。

「プライバシーが守られて、相談できる職員がいるので安心できる」。そう話すのは、東京都足立区で株式会社が運営するサービス付き高齢者向け住宅「Cアミーユ王子神谷」に住む川口美智子さん(81)。

25平方メートルの1K。浴室やトイレ、ミニキッチン、洗濯機置き場もある。一般の賃貸マンションのようだが、居室に段差はなく、手すりや緊急呼び出し装置がいくつも付いている。1階には24時間職員が常駐し、入居者の生活相談や緊急時対応を担当する。家族から安否の確認を求められた場合にも応じる。

Cアミーユには現在、60~90歳代の70人が暮らす。部屋はすべて25平方メートル以上の個室で、共有スペースとして食堂や多目的室などがある。基本的な費用は、家賃月約11万~12万円、共益費1万7000円、生活支援サービス費3万1500円。食事や介護サービスを頼む場合は別途、費用がかかる。例えば、1日3食、食堂で食べるなら月約4万円。

「足が少し不自由だけれど、身の回りのことはだいたい自分でできる」という川口さんは毎日、食堂で食事し、週2回、Cアミーユ提携の介護事業所のヘルパーに買い物や浴室の掃除を手伝ってもらう。

担当マネジャーの原田雄一郎さんは「自立した人から要介護5の人まで入居が可能。高齢者の障害に応じてケアの量を変化させることができます」と説明する。

「サービス付き高齢者向け住宅」は、高齢者住まい法に基づく住宅で、原則60歳以上が対象。介護福祉士などによる生活相談と安否確認のサービスが義務づけられている。入居者から、権利金(入居一時金)を徴収することは認められていない。

これまで、自立した高齢者の住宅として「高齢者専用賃貸住宅」(高専賃)の制度があったが、廃止された。高専賃が、サービス付き高齢者向け住宅に移行する動きがあり、全国のサービス付き高齢者向け住宅は1月末現在で約7930戸に増えた。

インターネットの「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」(http://www.satsuki-jutaku.jp/)や自治体の高齢者福祉の担当部署で、地域の情報がわかる。

社団法人が運営する高齢者住宅情報センター(東京、大阪)のセンター長、米沢なな子さんは

「基本的にサービスは生活相談と安否確認だけで、食事や介護サービスの提供は事業者次第。補助金目当ての質の良くない事業者の参入も懸念される。入居前に必ず複数見学し、将来も安心して住めるかどうか、部屋の環境やサービス内容を確かめましょう」

とアドバイスする。

【サービス付き高齢者向け住宅の特徴】
・生活相談と安否確認サービスは必須
・居室は原則として25平方メートル以上(共用の居間や食堂などがあれば18平方メートル以上)
・段差のないバリアフリー構造
・事業者側から一方的に解約できない
・権利金は不要

【選ぶ際のポイント】
・契約時に書面で、サービス内容や金銭面の取り決めがされていること
・立地条件や部屋の広さ、設備などの環境は自分に合っているか
・将来を見据え、訪問介護事業所や病院などが近くにあるか
(米沢さんの話をもとに作成)

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