ソーシャルワーカーも、ケースワーカーも、そしてケアマネも本業以外の無償労働が急増している。この無償労働をシャドーワークと呼んで良いのか?
老健局の間隆一郎局長は講演で、「生活の課題を抱える高齢者を誰が支えるのか、それは無償ですべきことなのか、これから議論していかなければならない。ケアマネジャーの業務についても整理すべく調査を行っている」と説明したという。
現場の担当者の苦労をよそに、これを無償ですべきことなのかとピント外れの議論をしている。無償でできる事ではないはず。只単に、ケアマネに押し付けている、見て見ぬふりをしているに過ぎない。
ボランティアでない限り無償労働なんてものがあるはずがない。それをシャドーワークという言葉でごまかそうとしているに過ぎない。とんでもない話である。仕事の量が増えているだから有償サービスにしてケアマネがやるにも人手不足と負担が重くできないし、他のサービスの構築も検討が遅れている。国の無策が現場を苦しめる。兎に角、議論も対策も後手後手で現場に負担ばかりをかけている。
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厚労省・老健局長がケアマネの無償労働に言及 「シャドーワークが多い。整理が必要」
JOINT介護ニュース 2024.3.11
厚生労働省で介護保険を所管する老健局の間隆一郎局長は10日、日本介護経営学会が開催したシンポジウムで講演した。【Joint編集部】
ケアマネジャーの業務範囲の問題に言及。「ケアマネジャーの皆さんはシャドーワークが非常に多い」と指摘したうえで、次のように語った。
「例えば、スーパーで買物をしてきてくれと当たり前のように言われる。もちろんその方(高齢者)にとっては必要で意味のあることだが、それはケアマネジャーがシャドーワークで、無償で行う話なのかどうか、整理していかなければいけない」
居宅介護支援のケアマネが本来の業務を超えた幅広い支援を展開していることは周知の事実。日本介護支援専門員協会が昨年に公表した調査結果でも、例えば介護に関係ない相談への対応、行政手続きのサポート、トラブル時の緊急訪問などを、多くのケアマネが担っている実態が報告されている。
間局長は講演で、「生活の課題を抱える高齢者を誰が支えるのか、それは無償ですべきことなのか、これから議論していかなければならない。ケアマネジャーの業務についても整理すべく調査を行っている」と説明。「高齢者にとって必要な生活の支えをどうするのか、必ずしも介護だけに限らない話もしっかり検討していきたい。言うは易く行うは難しだが、そうした問題があれば高齢者が安心して暮らせることにもつながらない」と述べた。