厚労省がすすめる訪問介護の定額制について注目をしていますが、22日に読売新聞から厚労省素案として下記の記事が報道されましたので、記載しておきます。特に注目している利用料については、定額制と定額を超えるサービスについての別料金制になりそうです。
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訪問介護、定額制・複数回も可能に…厚労省素案
読売新聞10月22日(金)14時35分

厚生労働省が、介護保険制度改正で2012年度からの導入を目指す「24時間地域巡回型訪問サービス」の素案が22日明らかになった。時間帯を問わず、定期的にヘルパーが自宅などを訪問して短時間の介護を行う
ほか、利用者からの要請で随時駆けつける仕組みを設ける。一人暮らしや、重度の要介護状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けられるようにするのが狙いだ。

介護保険の受給者は約403万人に上り、その7割が自宅などでサービスを受けている。在宅生活を支える24時間訪問サービスは、菅首相の肝いりで、厚労省の有識者検討会がとりまとめを行ってきた。

検討会の中間報告案によると、おむつ交換や水分補給などの訪問介護について、1回の介護時間をこれまでの最低20分以上から、10〜15分程度と短くする代わりに、1日に複数回、定期的に訪問できるようにする。また、利用者から連絡があった場合相談に応じたり、介護・看護職員を派遣したりする。

現在の訪問介護は30分以上の利用が7割弱を占め、1日の訪問回数も最重度の利用者でも平均1・1回にとどまる。このため、「必要以上に介護時間が延びるケースもあり、実際の身体介護のニーズに合っていない」などの声が出ていた。

利用料については、現在は、滞在時間や訪問回数に応じて料金が増える「出来高払い」制だが、利用者負担が重くならないよう、1日何回利用しても負担が変わらない定額制を、一定の範囲内で採用。具体的には、随時訪問と、1日1〜2回の定期訪問を定額制として、それ以上の定期訪問は別料金とするなどの案がある。