本日は以前訪問をした住宅団地の管理組合主催の2回目の勉強会がありました。半年の御無沙汰でしたが、皆さんも高齢化に向けての試行錯誤をしておられました。250戸の高級住宅団地といってよいと思います。今回は約3割の住民のアンケートを取った結果から始まりました。

アンケートでは今後この団地で生活するにあたってどういうことが不安か、どのような環境を作るべきかが中心テーマとなっていました。既に住民の3割が高齢化を迎えるにあたって、やはり一番不安なのは、最後までここで暮らすことができるかどうかということでした。

皆さんの主な意見は、折角夢の住宅を手に入れたが、将来にわたってここで暮らすことができるであろうか、できれば、訪問介護や生活支援を受けながら、自宅で暮らしたい、その為には団地内に、訪問介護ステーションやデイサービス、場合によっては医療機関の誘致ができればとというものでした。

団地内の中核的施設である、プールや、エアロビ、レストランの複合施設の経営破たんから始まった団地内インフラの再整備の議論が出発ではありましたが、団地内の世代間の意見調整が難しく、議論がまとまりません。恐らく全国の住宅団地でも同じような議論が交わされているものと思われます。

本日の勉強会には高齢者中心に30名程度のメンバーが出席していましたが、最終的には15年後、20年後を見据えた街づくりを行わねばならないという話となりました。その為には、まず住民総会にて、今後の団地のあるべき未来像について検討するプロジェクトを世代を超えて、立ち上げること。各世代から代表者を出して、このメンバーで、これからの数回に分けて議論し、絵を描いてみようということになりました。

私からは高齢化に伴い、段階的に高齢化対応のインフラを整備する案を提案、高齢者住宅を中心にした、訪問介護サービス、通所サービス、生活支援サービスを整備し、徐々にその対象を拡大する案を提出しました。それと同時にそれらのサービスを提供するための新しい雇用の創出をもって、世代間の利害を超えた街づくりを提案しました。これからこの提案を基に議論が深化することを期待しております。