本日の新聞に表記の記事が載っています。2010年も終わろうとしている
のに、何で08年度の医療費の記事がでるのか、よくわかりませんが、恐らく09年度は当然35兆円を超えているものと思われます。

総額は前年度比2.0%増の34兆8084億となり、ついに国民所得に対する医療費の割合は9.9%と1割に迫ったとのことです。

その要因はがんなどの治療費が全体の12.8%(0.8%上昇)を占めたのが特徴であるが、高齢化などの影響もあって医療費の負担は膨らんでいます。

08年度の国民医療費の増減要因を分析したところ、技術進歩の押し上げ効果は1.5%分、高齢化は1.3%分となったと報じております。

国民一人当たりの医療費は2%増の27万2600円で過去最高。年齢層別では65歳未満の平均が15万8000円に対して、65歳以上は67万3400円と現役世代の4.2倍、75歳以上では83万円となり5.2倍になるようです。

医療技術の進歩や高齢者増加などの傾向は大きく変わらず、今後も国民医療費は増え続ける見込みで厚労省は「10年~25年度に平均で年2.2%程度増える」と分析しています。

高齢化に伴い、医療費が増大するのは避けられない傾向ではありますが、もっと改革のすべはあるように思うのです。現在の医療についても一度仕分けしてみる必要がありそうです。医療改革と高齢者の問題は切っても切り離せない問題であり、在宅を切り口に医療と介護の制度そのもののを総合的に見直す必要があるのではないでしょうか。