無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
豊かな高齢者社会の構築に向けて、日々尽きることの無い気付き、出会いを綴って参ります。

2010年05月

今日は一冊の本をご紹介したいと思います。 本の名前は「FREE(フリー)です。  著者はクリス・アンダーソン、出版社はNHK出版。 副題には、<無料>からお金を生み出す新戦略 と書かれています。 彼は「あなたがどの業界にいようとも<無料>との競争が待っている。 それは可能性の問題ではなく、時間の問題だ。 そのときあなたは、創造的にも破壊的にもなり得る。 このフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか? とにかくこの本は刺激的です。 彼の著書「ロングテール「売れない商品」を宝の山に変える新戦略」 における未解決の問題として始まったテーマであるが、 いまや次々とこの波が押し寄せています。 パソコンの値段も、 携帯端末の値段も、 車も、 ジーンズも、 紳士服も・・・ 彼が言うようにどの業界にいようともこの波からは逃れようがない。 私は介護事業も同様と考えます。 但し、そのビジネスモデルは20世紀の時代のものとは異なります。 アトム(原子)からビット(情報)に移行するどこかで変質したものであり、 ビット経済では95%がタダにしてもビジネスが成り立つ仕組みができる と言ってもよいかもしれない。 キーワードはビット経済ということです。 介護事業という極めてアナログの事業をデジタル化していくか、 これが課題なのではないかと考えます。 その兆しが既に現れています。 我々には限りなくフリーになっていく高専賃の姿が見え始めています。 何故に、数千万もの高齢者住宅に住まねばならないのでしょうか? 以前は数100万取っていた一時金が現在はゼロに、 ではこれまでの一時金というのは一体何だったのでしょうか? それをつきつめていくとフリーの概念に入ってきます。 月額の利用料も30万から20万にそして15万に、更に10万をきって8万5000円に、 究極は6万台になってくるのではないかと推測しています。 さあ~ 我々もFREE(フリー)の時代の準備をしましょう!100513_081007.jpg

国土交通省は生活支援サービス付の「高齢者賃貸住宅」に登録制度を新設するらしいですね。 各事業者が運営する住宅の状況を把握し、サービスの質を高める。 入居者と事業者への融資制度も拡充し、全国での普及を促す方針のようです。 そして新聞には、2020年に有料老人ホームなどを含め100万戸超を目指すが有力な業者 をどこまで増やせるかがカギとなると言っています。 しかし、その前にやることがあるのではと言いたい。 高齢者賃貸住宅の基準を厳しくし、低所得者の方々が入れるようなものをわざわざ制限し、 部屋の規模、装備を拡大するということは、誰を対象にしたものかを明確にしてもらいたい。 利用者や事業者の経営を無視した基準の強化をもって、拡充するといのは意味がわかりません。 行政の取り組みはいつも同じです。 実際の経営を行ったことのない方々がつくる基準はいつも現実を無視して、 そのしわ寄せを利用者と経営者に押し付けるものでしかありません。 今、最も必要なことは規制緩和です。 「規制を強化して、有力な業者をどこまで増やせるのか・・・」 全く現場がわかっていないと言わざるを得ません。 確かに悪質な業者は排除せねばなりませんが、規制強化がその解決策とは思えません。 規制を強化するのであれば、強化しても入居者が入れるだけの家賃補助や運営者の建築補助等が 伴わなければだめです。 融資を出しやすくするだけでは駄目です。 金利を下げることをうたわなけば駄目なんです。 低利融資を増やして、建築基準を見直し、入居者には家賃補助を行い、低所得者の 方々も入れるものを作るというのであれば筋が通りますが、規制強化だけを先行して拡充しても 何の意味があるのでしょうか? しかし、現在の国の財政負担を考えれば、 規制緩和こそ行わねばならない緊急の課題 なのです。

スカイマークの黒字化の記事が出ていました。 小型旅客機の統一でコスト減により黒字化 、とのことらしいです。 以前から、ANAやJALの経営悪化に比べて、スカイマークやエアドゥの経営が改善 という記事がのっていましたが、その要因の一つに小型機の同一機種導入が要因と いうことが言われていました。 ANAやJALはジャンボ機を含めて、多様な機種を導入しているために部品の 共通化が出来ず、効率が悪いとのことのようでした。それに比べて、スカイマーク等 は同一部品であるがゆえに、部品交換が簡単でなお且つ同一の機種であるがゆえに、 扱いも同じで、機体の整備や運行の標準化が図られ生産性が上がっているのではないか というものであったかと思います。 大量輸送の時代にはジャンボは一度に大量のお客を運べて、効率的かもしれませんが、 競争が厳しくなり稼働率が悪くなると一気に効率の悪さが目につくということも指摘されていました。 実は、介護事業も同様の現象が現れ始めたのではと考えております。今後価格競争はますます 厳しいものとなってきます。そうなればなるほど大きな施設は小回りが利きにくく、競争に負けて しまう時代が来るのではないでしょうか。 これからは多種多様な、そして多様な価格帯の施設が多く出現してくるでしょう。 中にはコンセプトが陳腐化して、スクラップ&ビルドも辞さずという 施設も出てくるかもしれません。効率が悪くなれば潰してでも次の商品を提案する というものも出てくるでしょう。そうなると小回りの利く小規模施設の方が環境変化に向いている とも言えるでしょう。 そして、もう一つ、今回のW保証スキームの中で、運営代行はこのことが大変重要になってきます。 運営代行をしようにもジャンボはすぐには運転ができません。それに比べて我々の標準化された 小規模ローコスト型高齢者住宅eL3は同一機種で、同様の施設を経営している人ならば 直ぐにでも代行ができるという利点を持っています。 支援機構により多くの同志を参集せねばなりません!

ファクタリング大手T社の役員並びに幹部の方々とご一緒の機会を頂きました。 ありがとうございました。 そこで改めてファクタリングの重要性について確認をすることができました。 そもそもファクタリングとは、介護保険の支払いを国保連に代わって、 一時立て替えをするサービスですが、私どもは以前より活用をさせて 頂いたりしておりました。 高齢者住宅事業のリスクヘッジにおいてファクタリングは極めて重要な要素です。 この事業の怖いのは初期リスクにあります。 初期リスクとしては、一番大きなリスクが入居リスクです。 入居者が入らなければ固定費比率が高いだけに一気に経営悪化、資金繰り難という 事態に遭遇します。 いかに早期に満室化を図るかを計画せねばなりませんし、 更に初期の資金繰り対策を行わねばなりません。 介護保険は月次の〆をして、保険請求してから2ヶ月後に入金ということになります。 即ちサイトは60日になります。 この60日間が痛いのです。 この60日を何とか短縮できないか、経営者は必ずそのことを考えるでしょう。 初期のコスト増を考えると、とにかく1日でも早く資金が欲しいのです。 しかし、保険ですから簡単に短縮することはできない、 そこにファクタリング会社の存在意義があるのです。 60日サイトを全額ではありませんが、7割~8割が20日サイトで一旦振り込まれる、 とするとどうでしょうか?一気に資金繰りは好転して参ります。 入金サイトが1/3に短縮される。 このことは経営者であればその威力は十分にご理解頂けるはずです。 もちろん、入居者が入ってのことですが。 この事業の最大の成功要因は早期入居の仕組みを作ることと、 資金繰りにおいて少しでも前倒しをして出血を抑えることと言ってもも過言ではないでしょう。 それほど重要なのですが、以外に活用をされていないのには驚きでした。 T社幹部の方々ともお話をして、まだ十分にその戦略的価値が、 一般の皆様にご理解されていないのではないかと思った次第です。 我々のローコスト小規模型高齢者住宅eL3には、先にもお話をしました W保証(家賃保証と運営代行保証)と このファクタリングをセットで展開を考えております。 今後T社様とこの内容を詰めていくことになりました。

ある地方都市で月額利用料が1室73000円の住宅型有料老人ホームに出会う。 経営者は30歳の若き事業家でした。 商品にビックリであったが、更にその若き経営者の感性の鋭さにビックリでした。 良く考え、工夫をしている。 その結果生まれた商品である。 この領域に達すると価格的には本当に施設と遜色がない。 改めて、この業界に必要なのは規制緩和であると実感をする。 しかしながら我々のeL3と違うポイントは、 他の都道府県にて応用するにはまだまだ関門があるということだろう。 しかし、既にその原型がここにある。 この原型を大事にしたい。 まだ原石の段階であるが、十分に光り輝くものになり得るであろう。 世の中にはこのような経営者がいるものである。 全く新しい発想で介護事業を捕えている。 介護事業はこのような頭の柔らかい人材が今後環境を変えていくのであろう。 やはり若いっていうのは素晴らしい。 既存の価値観にとらわれず、全く新しい発想で新しいことにチャレンジをしている。 日本の介護業界を革新していくのはこのような経営人がもっと排出されてこなければならない。 新しく制度を変えるのは決して上からではなく、現場からということを実感した1日であった。

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