韓国が国を挙げてインフラ輸出を展開し、成果を上げています。その理由は、大統領のトップ営業だけではなく、政府と韓国電力公社、メーカーが一体となり、原発建設から運転までの「パッケージ型」を提案したことによると言われます。
対する日本ー米ゼネラル・エレクトリック(GE)連合には運転ノウハウがない。米電力会社を担いでみたが、寄り合い所帯の限界が出た。
はっきりしたのは「単品売り」では勝てない
現実。韓国に奪われた受注額は約3兆円に上るといわれます。
出遅れをとりもどすために、司令塔となる「パッケージ型インフラ海外展開係大臣会合」という長い名称のプロジェクトが首相官邸に置かれ、省庁間の縦割りを超えて大臣級が戦略を決め、即座に実行する組織を作り、そこから日本の逆襲が始まりました。
歯車が回り始め、ベトナムの原発第2期建設で日本の逆転が決まりました。日本が受注に成功したのは、上記の組織と併せて、官民が編み出した「電力安定を通じ経済発展を支援すること」。
原発に加えて火力発電所や送電線網の建設・運営を打ち出し、燃料の安定調達や低利融資、人材開発までをパッケージで提案したことによります。
内需型から輸出型へ。経済成長をかけ、ようやく動き出したインフラ産業の構造転換。
官民が同床異夢を見ている余裕はない、ハードとソフト、官民一体となったパッケージ型提案が効果を出す時代です。特にインフラ整備には不可欠な要素となるでしょう。
eL3もパッケージ型で提案をしていきます。次回はeL3バージョン2.0について提案をしたいと思います。