無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
豊かな高齢者社会の構築に向けて、日々尽きることの無い気付き、出会いを綴って参ります。

2010年12月

後期高齢者の医療依存度の高さを裏付けるデータが出ています。高齢者の生活に医療は不可欠の様相を呈しています。参考までに下記により報告をしておきます。
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[医療費] 後期高齢者では、受診率の高さが医療費高騰の要因

(厚労省2010年12月22日 提供:WIC REPORT(厚生政策情報センター) 後期高齢者医療費の特性(12/21)《厚労省》

厚生労働省は12月21日に、後期高齢者医療費の特性について公表した。これは、平成20年度における若人(75歳未満)と後期高齢者(75歳以上)の医療費を比較・分析したもの。

後期高齢者の1人当たり診療費は85.2万円、若人の18.2万円と比べて4.7倍となっている。とくに入院では7.2倍(後期高齢者43.1万円、若人6.0万円)と、格差の大きなことが分かる。

また、医療費の三要素(受診率、1件当たり受診日数、1日当たり診療費)に分解して比較すると、後期高齢者では、若人に比べて受診率が高いことが如実に表れている。
外来では2.5倍、入院では6.6倍だ。さらに、1年間の受診頻度を示す1人当たり日数を比較すると、若人に比べて外来で3.3倍、入院で9.1倍という状況である。

こうした結果から、受診率の高さが高齢者医療費を押し上げる主因であることが伺える。

前回のパッケージ型提案の話に続いて、今回はeL3(小規模ローコスト・ロープライス高齢者住宅)のバージョンアップのお話をしたいと思います。

高齢者住宅事業も実はインフラ産業としての位置づけができると思います。
今後競争が激化することが予測されます。様々な建設関係の方々や異業種の方々がこの分野を成長分野と捕え、今再び開発を加速度化させています。

今後の高齢者住宅開発の提案の差別化は正に高齢者住宅のパッケージ化にあるでしょう。

「高齢者住宅を通じて高齢者の安全・安心な生活を支援する」というメインコンセプトをもとにハードとソフトを更に一段バージョンアップをしていく必要があります。

これまでのeL3は小規模ローコスト・ロープライス用のハードと運営ソフトを組み入れたものでありましたが、今後の大量普及に備えて更なるバージョンアップを図らねばなりません。そのポイントを再度整理しておきたいと思います。

①箱モノをeL3用にパッケージ化すること。
  建築+設備(スプリンクラー、ナースコール込み)+厨房(新調理仕
    様)+特浴をパッケージ化
②食事をパッケージ化すること。
  小規模高齢者住宅を成立させるための、新調理方式をパッケージ化
    させる
  食材の調達+調理方法+調理シフトの組み合わせ
③生活支援システムをパッケージ化すること。
  生活と介護をパッケージ化すること。24時間切れ目のないトータルケ
    アを実現する
④介護と医療をパッケージ化させること。
  生活・介護と連携した24時間在宅医療とのパッケージ
⑤人材開発・人材育成システムをパッケージ化すること
⑥運営管理システムをパッケージ化すること

これらのトータルパッケージ化したものがeL3バージョン2.0となります。
更に、低利融資(又は助成)、空室保証、運営代行保証をバックアップシステムとしてパッケージ化することで更なるバージョンアップを図りたいと思います。

全く新しい高齢者住宅のあり方(eL3)を進化させて参らねばなりません。

日本がパッケージ型提案で成果を出しはじめました。原子力発電所や鉄道、上下水道・・・。新興国を中心にインフラ重要が急拡大し、争奪戦が激しさを増しています。しかし、企業が持つ高い技術やノウハウが必ずしも受注に結び付かない。では何かが必要か。

韓国が国を挙げてインフラ輸出を展開し、成果を上げています。その理由は、大統領のトップ営業だけではなく、政府と韓国電力公社、メーカーが一体となり、原発建設から運転までの「パッケージ型」を提案したことによると言われます。

対する日本ー米ゼネラル・エレクトリック(GE)連合には運転ノウハウがない。米電力会社を担いでみたが、寄り合い所帯の限界が出た。

はっきりしたのは「単品売り」では勝てない

現実。韓国に奪われた受注額は約3兆円に上るといわれます。

出遅れをとりもどすために、司令塔となる「パッケージ型インフラ海外展開係大臣会合」という長い名称のプロジェクトが首相官邸に置かれ、省庁間の縦割りを超えて大臣級が戦略を決め、即座に実行する組織を作り、そこから日本の逆襲が始まりました。

歯車が回り始め、ベトナムの原発第2期建設で日本の逆転が決まりました。日本が受注に成功したのは、上記の組織と併せて、官民が編み出した「電力安定を通じ経済発展を支援すること」。

原発に加えて火力発電所や送電線網の建設・運営を打ち出し、燃料の安定調達や低利融資、人材開発までをパッケージで提案したことによります。

内需型から輸出型へ。経済成長をかけ、ようやく動き出したインフラ産業の構造転換。

官民が同床異夢を見ている余裕はない、ハードとソフト、官民一体となったパッケージ型提案が効果を出す時代です。特にインフラ整備には不可欠な要素となるでしょう。

eL3もパッケージ型で提案をしていきます。次回はeL3バージョン2.0について提案をしたいと思います。

こんな会社が出てきました。高齢者施設・住宅への様々なアプローチが始まっていますので紹介をしておきます。高齢者の住居インフラの整備に伴って、今後このような企業が現れてくると思われます。
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老人へ「食」の喜びを提供する"介護施設専門の青果卸売"に転換を図ると決定。有限会社ガーニッシュ(2010年12月13日 )

青果および青果加工品の卸売業を行うガーニッシュ社は、今後、同社の卸売り先を老人介護施設に特化していく事と、取締役会で方針を決定した。今後は、同社の取引先のほぼ100%を老人介護施設や介護施設向け給食会社としていく方針を確認したので、発表します。2015年度の売上げ高は、現在の2倍増の約5億円と見込んでいる。

■「食」は生命、「食」は人生の大切な楽しみ
■老人介護施設運営者や給食会社とも連携


●青果および青果加工品の卸売り業を営む有限会社ガーニッシュ(埼玉県久喜市、
 代表者: 川瀬 博文 URL : http://www.garnish.jp/index.html)は、これまで様々 な飲食店や外食産業、各種団体などへも手掛けていた青果卸売を、今後約2~3年間をかけて「老人介護施設」だけを対象として、専門的に青果卸売りを進めていく方針を、この度取締役会で決定した。

●ガーニッシュ社の代表の川瀬博文社長は、「介護施設でお暮らしになっているお年寄りの方にとって、“食事“はとても重要な、暮らしの中での”楽しみ”であり、生きる“喜び”であるんです。その喜びを安全安心は当然、より美味しく食べやすい野菜をご提供することでお役に立ちたい」と語っています。同社は、老人へできるだけ最大限の「食」の喜びを日々体感をして頂きたいと考えている。

●同社では、特養ホームなど介護施設で暮らすお年寄りの“食“の楽しみを追求していくべく、会社理念として「3つのこだわり」を改めて、掲げています。
(1)価格へのこだわり
  お客様の用途により、品物と価格を見極めて、より最適な価格パフォ
    ーマンスを実現しようというこだわり。
(2)鮮度へのこだわり
  買付からピッキングまで10℃以下の保管を厳守し、配送にも冷凍冷
    蔵機能付きコンテナ車を導入し、鮮度の劣化を予防するこだわり。
(3)納品時刻へのこだわり
  お客様のニーズにより早朝納品、深夜納品にも最大限対応するこだ
    わり。

●その他、社員教育にもガイドラインを設け、老人介護施設の運営者や介護施設向け給食業者とも連携して、老人へ“食“の喜びを最大限味わって人生を楽しく過ごしてもらう事を目指しています。

●また、川瀬社長は社会保険労務士資格も有し、食材を納入する事に留まらず、取引先の人事労務をはじめ適正経営を確立するリスク回避コンサルティングなども行っている。

「重症」の医療区分1の患者が急増―医療療養病床
医療介護CBニュース 12月17日(金)22時41分配信

医療区分1の患者が急増しています。医療型の高齢者住宅の開発が急がれます。
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医療療養病床の入院患者で医療区分1とされる人のうち、難治高血圧や感染症を発症するなど深刻な症状に陥る人が数年前に比べて大幅に増加していることが、日本慢性期医療協会の12月17日までの「慢性期病態別診療報酬(試案)」に関する調査で明らかになった。調査結果によると、難治高血圧や重度の意識障害を発症した人は、数年前の約10倍に増加したほか、がんでターミナルを迎えた人の数も10倍近くにまで増えているという。
同協会は、「慢性期病態別診療報酬(試案)」に関する調査の一環として、今年10月、医療療養病床に入院する医療区分1の患者5150人を対象に、難治高血圧や低栄養、重度意識障害、中等度以上の感染症などの発症の有無について調査。2006年(対象患者2625人)や08年(同2841人)の同様の調査の結果と比較した。
 
感染症を発症した患者の割合は4.8%(06年)、5.7%(08年)と推移してきたが、今年は17.1%にまで増加。06年には3.0%だった重度意識障害(JCS30以上)の患者の割合も、今年は36.6%にまで急増した。難治高血圧を発症した患者の割合は0.4%(06年)、0.6%(08年)と1%未満で推移してきたが、今年は24.4%にまで増加。さらに、がんによってターミナルを迎える人の割合も、0.6%(06年、08年)から5.4%となった。

調査結果について、同日に記者会見した同協会慢性期病態別診療報酬試案検討委員会の池端幸彦委員長は、「そのほか、低栄養に陥る人なども増えている。医療療養病床の医療区分1の入院患者の症状は、明らかに重度化している」と指摘した。

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