無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

2011年09月

昨日はサービス付高齢者向け住宅(サ高住)の開発について、面積基準に触れ、開発の留意点について述べましたが、今回は、誰を対象者にしたサ高住なのかについて留意点を述べてみたいと思います。

サ高住に入居される高齢者はいくつかに分類することができます。何故ならば、高齢者というひとくくりでサ高住の開発は困難であるからです。我々は高齢者の住まいを考えるときに、自立型、介護型、医療型という区分の仕方をしています。高齢者は比較的短期間に身体動作を含めて変化を遂げてこられます。

自立の人も、要介護度がつくと、住まいの在り方も、ケアの在り方も全く違った環境が必要となります。自立の高齢者だけを受け入れるサ高住であれば、それは結構ですが、いずれ生活支援~介護支援、そして医療支援が必要となってきます。

従って、介護度に応じて住む環境も変わってくるのです。自立の人は部屋の広さは大きい方が良いのは当たり前です。介護が必要になるとどうしても行動範囲が限られ、火回り、、水回りの危険性もあり、より大きな広さを維持するのは困難になってきます。

そこで、考えられるのが、介護型や自立型の高齢者群において住み替え可能な住環境を作るか、或いは、自立型~介護型までを1つの建物の中で住み替えることのできる複合型のサ高住が必要となってくると考えられます。一種類のサ高住だけでは完結しないと考えるべきではないでしょうか。
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9月15日の総合ユニコム主催のセミナーにおいてサービス付高齢者向け住宅(サ高住)について、今後の開発のポイントを整理しています。開発、設計段階においてのポイントを少し述べておきたいと思います。

 サ高住の基準居室面積は25㎡です。各居室にはトイレ、洗面、キッチン、お風呂と自立を前提とした居室がベースで、共有スペースがそれ相当にある場合は18㎡でもオッケイといわれますが、多くは、25㎡と18㎡の差額7㎡×居室数分の共有部分が必要とあります。

 共有部分には事務室や厨房、廊下、階段等は算入されません。従って、従来の18㎡とベースとした特定施設よりはどうしても延べ床面積が多くなり、その分、建築コストに跳ね返る計算となります。要は投資金額が大きくなる分、利回りから算定した支払家賃がその分だけ高くなるのです。

 当然、共有部分をどのように抑えるかの工夫が必要となりますが、そう簡単にはいきません。この高くなる分をどのように吸収するかが問題です。

 当然、入居者の家賃として還元すればそれだけ入居者の利用料が高くなり、入居リスクが増大することになりかねません。オーナーの負担が補助金によって削減されるのであれば、極力、運営者が支払う家賃もそれにあわせて軽減してもらう施策が必要となります。事業計画を組むうえで、支払家賃の設定において特に注意をせねばならない点です。
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今週の木曜日、9月15日に総合ユニコム主催のセミナーにて「サービス付高齢者向け住宅のタイプ別事業計画」のテーマでお話をさせて頂きます。事務局より参加者の名簿が送られてきましたが、驚いたことに、鉄道関係者が4社参加を予定されています。

今まで数多くのセミナーをさせて頂きましたが、このような数は初めてのケースです。今回のセミナー以外に現在ある鉄道関係者と協議をさせて頂いておりますが、最近の動きとして鉄道関係者の高齢者住宅への関心が高まっているように思います。

高齢社会への移行に伴い、人口動態の変化が交通手段においても大きな変化をもらたしているように思います。

鉄道の駅周辺に高齢者住宅を作る、そういう試みが始まってきているのではないでしょうか。

今回のセミナーはそういう意味で様々な異業種の方々の参加を得て、新しい動きが出始めているを実感させられるものになるでしょう。新しい動きに、大いに期待をしたいと思います。

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[医療施設] 一般病床が大幅減少する中、療養病床は102床の増加
医療施設動態調査(平成23年6月末概数)(9/2)《厚労省》
2011年09月02日

厚生労働省は9月2日に、平成23年6月末の「医療施設動態調査(概数)」を公表した。 資料によると、病院の施設数は前月から4施設減少し8630施設。病床数は1189床減少し158万8262床となっている。

 病院の施設数は前月に比べ 4施設の減少、病床数は1189床の減少
 一般診療所の施設数は   12施設の減少、病床数は429床の減少
 歯科診療所の施設数は   17施設の増加、病床数の増減はない

このうち、

一般病床は1055床減の90万1252床だった。療養病床は102床増加の33万1672床になっている。 

一般診療所の施設数は12施設減少して9万9945施設で、増減の内訳をみると、有床診療所が34施設減少、無床診療所は22施設増加した。
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こうしてみると一般病床は着実に減っているのですが、療養病床が逆に増加している、時代の流れに逆行しています。それも医療や介護の必要な高齢者の住まいが不足しているために、又、療養病床がその受け皿にならざるを得ないということでしょうか。医療と介護の再編が遅れてしまいます。
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本日は優秀な施設経営者とお話をすることができました。地域の医療機関を始め、関係の営業拠点ときちんとした関係を構築し、施設のスタッフに対する配慮も実に細かい気配りがなされているのには感心することしきりでした。

いかにローコスト、ロープライスで他の施設との差別化を図ろうとも、真の商品力とは日々にこのような積み重ねの延長上にあるのだとつくづく感じさせられました。

王陽明の「伝習録」に、人はすべからく事上(じじょう)に在って練磨すべし、という言葉があります。知行合一など実践哲学を唱えた王陽明は、真の理念とは決して日常の生活から乖離したものではない、毎日の生活や仕事の中で自らを磨かなければならない、そうして初めて成果があがる、と説きました。

暗黙知的ノウハウ、マニュアル本では会得できない技、けじめとしての規律を学んでいく。それらは事上練磨であり、人上練磨である。組織の中で継続的に習得される、現場での修養こそ、真の教育であると、改めて反省させられました。

そのような事業基盤を構築すべく、組織開発に取り組んで参りたいと思います。本日はありがとうございました。
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