無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

2012年02月

病院の患者数は前年と比べて大きく変化しています。この動きに注目をせねばなりません。特に在院患者数は前年から約1万2000人減少しています。高齢化と人口減は確実に病院に影響を与えています。
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一般病床の平均在院患者数が前月比増-病院報告昨年10月分
医療介護CBニュース 2月17日(金)

厚生労働省はこのほど、2011年10月分(概数)の病院報告を公表した。それによると、病院の一日平均の在院患者数は128万7684人で、前月から1773人減った。前年同月からは1万1819人の減。 病床別では、一般病床が67万9432人で、前月から3068人増加した。

11年の病院報告は、東日本大震災の影響で、3-6月分のデータがそろわなかった。一般病床の平均在院患者数が前月と比べて増えたのは、データが再びそろった7月分以降では初めて。

平均在院患者数を前年同月と比べると、一般病床は2960人の減。このほかの病床でも、精神病床30万6200人(4377人減)、療養病床29万9090人(4288人減)、結核病床2919人(188人減)と、軒並み減少した。

平均外来患者数は、前月から1万9925人減の138万9059人で、前年同月からは6221人減った。

平均在院日数は、病院全体では31.9日で、前年同月より0.9 日短くなった。病床別では、結核病床が74.9日(2.1日増)で前年同月を上回った一方、精神病床は306.2日(2.6日減)、療養病床は179.4日(3.3日減)、一般病床は17.9日(0.4日減)と減った。

月末病床利用率は、病院全体では前年同月から1.0ポイント増の80.5%。一般病床が74.5%(2.2ポイント増)、結核病床が38.3%(0.6ポイント増)と増えた一方、療養病床は90.0%(0.7ポイント減)、精神病床は88.5%(0.6ポイント減)と減った。

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2月23日の全国介護保険・高齢者住宅保険福祉担当課長会議で下記の内容が報告されたようです。特に訪問介護サービスにおける取り消しが最多になっています。介護保険が改正のたびにより複雑になって参ります。それに併せて取り締まりも強化される。何かイタチゴッコのようなことが繰り返されなければ良いのですが。しっかりとした管理体制が望まれます。
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介護の指定取り消し、10年度は103件- 11年間累計で880件 (医療介護CBニュース 2月24日(金))

厚生労働省は23日、2010年度に指定取り消し処分となった介護保険施設・事業所が103件だったと発表した。介護保険制度が創設された00年度以降で3番目の多さ。また、00-10年度の11年間で指定を取り消された施設・事業所の合計は880件に上った。厚労省が、同日の「全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議」で示した。

10年度の取り消し件数を介護サービスの種類別に見ると、訪問介護(37件)が最も多く、これに介護予防訪問介護(17件)、居宅介護支援(12件)、通所介護(5件)などが続いた。法人の種類別では、営利法人(79件)が全体の4分の3超を占め、以下はNPO法人(13件)、医療法人(7件)、社会福祉法人(4件)の順だった。

指定の取り消し理由(複数回答)では、「不正の手段により指定を受けた」(51件)、「介護給付費の請求に関して不正」(46件)、「人員について、厚労省令で定める基準を満たすことができなくなった」(36件)などが多かった。

また、11年間の累計を見ると、取り消し件数が最も多かったサービスは、訪問介護(298件)で、以下は居宅介護支援(191件)、通所介護(75件)、介護予防訪問介護(73件)などの順。法人の種類別では、営利法人(665件)が最多で、以下は医療法人(78件)、NPO 法人(72件)などと続いた。
指定取り消し処分数の推移 

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2月23日に全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議が開催されました。

24年度改正介護保険の詳細が出されるということでしたので注目をしておりました。まだまだ全体を読み込むまでにはいきませんが、下記の注目ヵ所の記載がありましたので、とりあえず緊急で報告をしておきます。
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「全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料について」平成24年2月23日10:30~16:30厚生労働省講堂【介護報酬改定に関する通知の改正案(原案)】

1.指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について

⑾ 指定訪問介護事業所と同一の建物に居住する利用者に対する取扱い

① 同一の建物の定義

注7における「同一の建物」とは、当該指定訪問介護事業所と構造上又は外形上、一体的な建築物を指すものであり、具体的には、当該建物の一階部分に指定訪問介護事業所がある場合や、当該建物と渡り廊下等で繋がっている場合が該当し、同一敷地内にある別棟の建築物や道路を挟んで隣接する場合は該当しない。
また、ここでいう同一の建物については、当該建築物の管理、運営法人が当該指定訪問介護事業所の指定訪問介護事業者と異なる場合であっても該当するものであること。

② 前年度の一月当たりの実利用者
厚生労働大臣が定める施設基準(平成二十四年厚生労働省告示第○号。以下「○号告示」という。)第一号の「前年度の一月当たりの実利用者の数」の計算に当たっては、前年度(毎年
四月一日に始まり翌年三月三十一日をもって終わる年度とする。以下同じ。)(三月を除く。)の各月の実利用者(月の末日において当該指定訪問介護事業所と同一の建物に居住しており、かつ、当月に当該事業所が指定訪問介護の提供を行った者をいう。)の実人数を合計し、指定訪問介護の事業を実施した月(指定訪問介護を提供した月に限る。)数で除した数(端数切り捨て)をいう。)とする。したがって、年度途中に事業を開始した事業所は当該事業開始年度には、三月に事業を開始した事業所は当該事業開始時の翌年度には、本減算は適用されないが、前年度(三月を除く。)の実績が一月以上ある事業所には本減算の適用があり得ること。

⑿ 事業所と同一建物に居住する利用者又は同一建物から通う利用者に通所介護を行う場合について
① 同一建物の定義

注12における「同一建物」とは、当該指定通所介護事業所と構造上又は外形上、一体的な建築物を指すものであり、具体的には、当該建物の一階部分に指定通所介護事業所がある場合や、当該建物と渡り廊下等で繋がっている場合が該当し、同一敷地内にある別棟の建築物や道路を挟んで隣接する場合は該当しない。
また、ここでいう同一建物については、当該建築物の管理、運営法人が当該指定通所介護事業所の指定通所介護事業者と異なる場合であっても該当するものであること。

② 注12の減算の対象となるのは、当該事業所と同一建物に居住する者及び同一建物から指定通所介護を利用する者に限られることに留意すること。したがって、例えば、自宅(同一建物に居住する者を除く。)から通所介護事業所へ通い、同一建物に宿泊する場合、この日は減算の対象とならないが、同一建物に宿泊した者が通所介護事業所へ通い、自宅(同一建物に居住する者を除く)に帰る場合、この日は減算の対象となる。

なお、傷病により一時的に送迎が必要であると認められる利用者その他やむを得ない事情により送迎が必要と認められる利用者に対して送迎を行った場合は、例外的に減算対象とならない。具体的には、傷病により一時的に歩行困難となった者又は歩行困難な要介護者であって、かつ建物の構造上自力での通所が困難である者に対し、二人以上の従業者が、当該利用者の居住する場所と当該指定通所介護事業所の間の往復の移動を介助した場合に限られること。

ただし、この場合、二人以上の従業者による移動介助を必要とする理由や移動介助の方法及び期間について、介護支援専門員とサービス担当者会議等で慎重に検討し、その内容及び結果について通所介護計画に記載すること。また、移動介助者及び移動介助時の利用者の様子等について、記録しなければならない。
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本日と明日はエルスリー南佐賀の内覧会が開催されます。エルスリー南佐賀は3月1日に佐賀市南佐賀1丁目にてオープン予定です。同一敷地内には歯科クリニックがオープン予定で、歯科クリニックとエルスリーが2棟できる予定です。
南佐賀④
南佐賀写真①
南佐賀写真②

南佐賀写真③
本日の内覧会には80名のご参加があり、8件の申し込みを頂きました。既に、内覧会の前に8室が確定し、ほぼ確定を入れると18室中、既に13室が確定となります。明日の内覧会にも同等のご参加を頂ければ、合計で30件程度のお申し込みを頂くことになるのではないかと思います。

オーナーとも本日お話をさせて頂き、今日と明日の内覧会でほぼ見通しが立てば、すぐに2棟目に着手しようということになりました。これはエルスリー鳥取と同じパターンです。

本日内覧を頂いた方々からは、地域で評判になっていると聞きました。内容は、なぜこの金額(家賃、食費、管理費込の79,000円)でできるのかといぶかるもののようです。地域で初めてのこの金額設定に対して、何か問題があるのではないかと疑っている方々も大勢おられるようです。

いつもお話をしますように、従来の経費積み上げ方式ではこの金額では不可能です。我々は最初に79,000円ありきで、その金額になるように、建築も、食事も、管理も逆算でコストを設定するというお話をさせて頂きました。

従来と全く異なる発想で取り組んでいるのがエルスリーであり、類を見ないモデルであることに気づいて頂くのに大変苦労します。地域に与えるインパクトは大変大きなものになるでしょう。
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エルスリーの管理者を広く募集をしております。住宅型有料老人ホームやサービス付高齢者向け住宅の管理者候補として、最近の事例では社会福祉法人や医療法人の介護の現場から更なるキャリアアップを目指して、採用に応募してくるケースが増えてきているように思います。

皆さん方に共通な点は次の通りです。

・本格的な高齢社会に突入するに当たり、高齢者の住環境がこれまでの施設といわれる、特養、老健、療養病床群から様々なサービス付高齢者住宅へと大きく変化を遂げようとしていること を予感していること。

・更に、拡大する市場において、自らのキャリアアップの機会が増大し、成長機会が広がっていることを感じていること。

これまでの特定の施設内で数少ない上位ポジションを待ち望んで、十分な力が発揮できなかった時代から、市場の拡大にあたり様々なポジション機会が与えられ、チャンスが拡大する時代になってきています。

皆さんがサービス付高齢者住宅に注目しているのはこの点ではないでしょうか。

環境が人を育てます。その環境を選ぶのも人です。

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