昨日からフィリピンのマニラに滞在していますが、日本の環境とは大きく異なります。戦後復興時の日本と近代日本が同居しているような不思議な街です。貧富の差が激しく、街の中にもその差が色濃く表れています。最近はマンションバブルのようで、いたるところで高層マンションが建ち始めています。
フィリピン事情を聞いてみると、最大の特徴は平均年齢は22歳と若いことにありそうです。どうもフィリピンでは長生きをする人は少ないらしいのです。平均寿命も50歳前半といいます。食べ物や公害等決して住むには良い環境とは言えないようですね。面談をした日系フィリピン人に聞くと、主人は亡くなったという返事が返って来る人も数名いました。確かに街には高齢者の姿は少ないのです。
従って、自分の親の介護をするという概念は余りないのではないかと思われます。職業としてのベビーシッターやヘルスケアという分野の仕事と割り切っていると思われますし、ヘルスケアの職業のステイタスは高いと言われ、人気の職種となっているようです。日系の方々の日本で働きたいというニーズも高いように思いました。
フィリピン人の出生率は3.3%と高く、人口は増加しているようです。中国が今日の状況であることから、今後日本企業の投資が増えるのではないかと推測されますので、今後大きく経済発展も見込めそうです。
しかし、今だマニラの治安は良くありません。両替に行って機関銃をもった警備員がいるのにはびっくりしました。失業率は14%を超えるといいます。街には多くの人がたむろしている姿も見えました。世情が安定してくると大きく飛躍するのではないかと思われます。
もし、フィリピンが経済発展し始めるとブラジル人が本国に帰り始めたような時がくるかもしれません。我々がフィリピンからヘルスケア人材を獲得できるのもそんなに長い期間ではないのかもしれません。