無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

2013年03月

昨日、株式会社フェアスタートの永岡鉄平社長と面談することができました。監査法人からの紹介を頂き、兎に角早く会いたいと思っていた人物です。児童養護施設退去者の就職支援をしている会社の代表です。

驚いたのはその若さです。1981年生まれですので、丁度私と30歳離れています。31歳です。このような若い方が、児童養護施設退去者の自立支援を事業として取り組んでいることに驚きを隠せませんでした。

永岡代表のお話では現在、児童養護施設は全国で585カ所、総人員は約3万人といわれます。年間1000人程度が卒園していると言われます。これも驚いたことですが、親の居ない入所者は1割とのこと。9割は親がいるというのです。虐待やネグレクトといった家庭環境に恵まれない子供達が入所されているケースが多いということにも大変驚きました。

施設を退去し就職するのが8割と言われますが、必ずしもその後の仕事環境には恵まれてはいないようです。ここに彼の役割があります。仕事につくものの、事前に十分なカウンセリングが受けらないまま、ミスマッチをお越し、フェードアウトしていく、そのような若者が多いと聞きます。正社員から非正規社員に、そしてニートになっていくという若者もいるといいます。

企業との間に立って、就職支援、自立支援を行いたいという代表の志に大変共感します。介護の現場は大変な人材不足です。是非、コラボレーションをしたいと思います。介護の仕事を通して自己実現を図ることのできるキャリアプランを提案したいと思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

昨日深夜のテレビBS1の世界のドキュメンタリーで、“ギャレスのコミュニティー合唱団 ”の再放送がありました。前回も一度見たのですが、昨日の再放送に何か衝撃を感じました。自分が現在一番悩んでいる組織作りについてヒントを得た為です。

イギリスのカリスマ合唱指揮者のギャレス・マローンが、活気を失った町でコミュニティ合唱団の結成を呼びかけ、再び自信と結束をもたらすまでの9か月と、その後の合唱団の進化を描いたものです。

『貧しく、娯楽のないロンドン郊外の住宅地サウスオキシーに活気と誇りを取り戻そうと、カリスマ合唱団指揮者のギャレス・マローンが乗り込み、持ち前のバイタリティーで次々と町のキーパーソンを巻き込み、コミュニティー合唱団を結成。ノリノリのポップスから始め、難しいラテン語の曲にも挑戦するうちに、合唱を通して住民たちがささやかな楽しみと交流の場を見つけ、町への愛着を高めていく。番組では、その9か月間の挑戦を追うとともに、再びサウスオキシーを訪れ、合唱団メンバーの暮らしがこの活動を通じてどう変わったのか、メンバーの変化を見つめる』という内容でした。

この番組を見ていて高齢者の街づくりを行うことにオーバーラップをしてみました。ギャレスは合唱指揮者として町興しをやったのです。名もなき人々を組織化し、見事に合唱団を育て上げ大舞台で発表するところまで9カ月で成し遂げたのです。本当に素晴らしいことだと思いました。

彼の取った手法はオルガナイザーとしても一流のものです。地域のキーマンを見つけ、自分の運動に参加させ、キーマンを通して人を集め、その中から素質のある人材を選別してヒーローにし、全員を合唱の渦の中に巻き込む。そして小さな発表の場を設け、実際に演じさせ、その自信をもって、更に次の大きな舞台へと目標を明確に設定し誘導していく。そんな彼の手法はこれからの高齢者の街づくりに大いに参考になるものでした。

我々も目指すべきものは高齢者のコミュ二ティ―作りであることを再認識させられました。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

昨日、以前から検討をしている介護記録のバーコード化について再度検討の場を持ちました。何とか介護記録をもっと簡素化、標準化できないものかと思い続けています。人材確保が難しい職場だけに、介護の現場の生産性を上げねばなりません。一人当たりの生産性を20%アップさせるための方法を考えたいと思っています。

現在検討していますのは、介護の種類ごとに業務を標準化し、バーコード化して記録時間を大幅に削減すること、そして、その記録が即、介護保険請求のデータとして登録できるというものです。

介護現場の生産性を高めようとすれば、通常の生産管理の手法でいけば、業務内容を直接付加価値に連動する「主体業務」と付加価値に直結はしない「付随業務」に分けるところから始めねばなりません。そして、主体業務の時間をどれだけ確保するかが、生産性向上のセオリーとなります。

従って、介護の現場の業務を主体業務区分と付随業務区分に分ける作業(標準化)が必要であり、それぞれの時間管理と分析を行われる仕組みが必要となります。現在、介護の現場ではこのデータをリアルタイムで採り、分析、生産性向上に役立てるといった段階にまでは到達していません。

それゆえ、バーコード管理が有効になるのです。何よりも業務をバーコード化で標準化、分類化ができるのです。

工場の生産管理の手法を導入することにより、現場の生産性を高めることは決して不可能なことではないと考えます。介護の現場の方々には反発があるかもしれません。介護の現場は工場とは違うというかもしれません。

しかし、何らかの手法を使って介護の現場の生産性を高めねば、低生産性では待遇改善も図れないし、産業界の地位も向上しません。しばらく模索をしたいと思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

先日、弊社主催で沖縄でセミナーを行いましたが、沖縄においても徐々に高齢者住宅のニーズが出てきているようです。以前は、沖縄では元気な高齢者が多く、デイサービスのニーズは結構ありましたが、高齢者住宅のニーズはまだと思っていました。

しかし、報告によれば、どうも「高齢者生活支援住宅」という名称の無届の高齢者住宅が増えているようです。

『行政確認するもその存在は認知しているようだが、コメントは避ける。これは北海道での高齢者下宿問題にも非常に似た現象』と報告されています。

入居金はゼロ円~9万円などまちまちで、価格帯は10万円前後で低価格、居室面積が7㎡~14㎡と狭小住宅で、規模も7室~14室などの小規模が多いようです。

沖縄も徐々に高齢者住宅のニーズが高まりつつあるようです

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

本日は所要で遠出をしました。途中、ときどき訪問をしている上野焼の窯元に立ち寄りました。この窯元の庭に咲く桜が大変見事なので写真に撮って参りました。気分転換の1日でした。
 
桜 

桜6


桜2-1 桜3上野焼写真
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ