無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
豊かな高齢者社会の構築に向けて、日々尽きることの無い気付き、出会いを綴って参ります。

2013年11月

昨日の新聞に厚生労働省は介護保険制度の改革案が27日の社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の介護保険部会で大筋了解されたのを受け、法制化に向けた動きを加速するという記事が出ていました。

2015年度からの改革となりますが、介護保険始まって以来の大きな改革になりそうです。介護事業に及ぼす影響は決して小さなものではありません。
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■介護費の自己負担を1割から2割に引き上げる所得基準では、夫婦の年収で350万円以上とする案を軸に今後与党と調整。来年の通常国会への介護保険法改正案提出、2015年4月の実施を目指す。

■厚労省は介護保険部会に①年間の年金収入が単身で280万円以上、夫婦で359万円以上 ②同290万円以上、369万円以上の2つの案を提示。27日に大筋でまとめた同部会の意見書は、①の案が最有力とみられる書きぶりとなった。同案による法制化に向け、与党との調整を急ぐ。

■①の案では高齢者全体の20%が自己負担引き上げの対象となり、給付膨張を抑える改革の効果が大きい。ただ意見書には対象者数がより少なくなる②の案や、夫婦年収380万円以上で線引きする意見なども併記。調整の過程で改革が後退する懸念が残る。

※介護保健制度改革の要点
1.自己負担2割上げ・・・夫婦年収359万円以上対象で調整
2.特養ホーム入所制限・・・要介護1~2は新規入所認めず、例外も
3.特養入所者の食費など補助打ち切り・・・夫婦で預貯金など金融資産2000万円以上対象
4.軽度者向け介護予防サービスの市町村移管・・・デイサービスなどに限定、費用に上限

本日は「ひたち野うしく」にてエルスリーの地鎮祭がありました(別紙写真)。ひたち野うしく駅から車で5分程度の場所にエルスリーが5棟誕生します。この土地のオーナーは関東鉄道(株)様で約1500坪の広さがあります。ここに5棟のエルスリーが誕生します。エルスリー村、シニアタウンといった内容となります。

現在、同様の複数棟のエルスリーは、鳥取県に5棟のエルスリー鳥取、福岡県久留米市に4棟のエルスリー久留米が既に誕生しております。現在、茨城県取手に6棟のエルスリー茨城取手が開発途中にありますので、それに続く4番目のエルスリー
村になります。

関東鉄道様には既に鹿島で2棟、真壁で2棟、計4棟の開発を頂き、弊社が運営をさせて頂いております。今回の5棟のシニアタウンを含めると計9棟のエルスリーを建てて頂くことになります。ますます関係が深くなって参ります。 

関東鉄道様とのコラボレーションは今後、地域における鉄道関係者との連携によるシニアタウン開発として注目を浴びることになるでしょう。 
 牛久③牛久④牛久写真① 牛久②

ある方からのご紹介で、シルバー新報に掲載されていました見出しの記事に注目しています。紹介をしておきます。

我々は既に下記の内容を高齢者住宅(エルスリー)にて実践していることになりますが、今後はエルスリーから更に在宅へのアプローチが期待されます。十分にニーズがあるものと思われます。
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千葉県内に拠点を置く食品メーカー10社は19日から、千葉県ホームヘルパー協議会と共同で在宅の高齢者向けの食事宅配サービスを開始した。

各社が製造・販売するレトルト食品やお惣菜などの食品を組み合わせ、ヘルパーを介して届ける仕組みだ。

生活援助の時間短縮で短時間でサービスを提供しなければなくなったヘルパーの買い物や調理の負担軽減を図る。新たな販路の拡大により、将来的には規格外で処分される農水産物を減らせる可能性もあるという。

昨年4月の介護報酬改定で長時間の生活援助サービスがしづらくなったことで、買い物や調理が十分にできなくなったヘルパーの悩みが顕在化。ヘルパーを介した食事宅配サービスを事業化し、買い物支援を糸口に将来的な農水産業の活性化を目指すことになったという。

献立として届けられる食事は50種類で単品でも200種類。カタログから選び、ヘルパーを介して注文する。商品はヘルパーステーションや自宅に届けられ、訪問時にヘルパーが持っていく仕組みだ。

19日から試験的に10人の高齢者に利用してもらい、物流や支払方法などを検証する。年明け以降に本格的に実施する見込みだ。

25日の日経新聞経営の視点に、「セブン、素人目線で40年」という記事が出ていました。絶えず一貫して追い続けてきたものの先にいったい何が見ていたのでしょうか。それは消費者ニーズでしょう。その1点を追い続けて40年、本当に頭が下がります。それを支えたものは使命感。見習いたいと思います。
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■セブン―イレブン・ジャパンは40歳を迎えた。今では生活に溶け込む存在の同社だが約10年周期で逆風に遭ってきた歴史がある。その逆風を突いた先にあったのが消費者ニーズの顕在化と業界の近代化。そうして小さなお店の集積は「日本最大の小売業」の地位を着実に固めてきた。

■逆風は創業前夜から吹き荒れた。生みの親であるイトーヨーカ堂はセブン設立に二の足を踏んだ。1970年代はスーパーの最盛期、大型店が中小店の経営を脅かしていたからだ。セブンへの出資を抑え、人材の派遣も渋った。セブンは素人集団による船出となった。

■結果はどうか「真夜中には客は来ない」「定価販売では売れない」などの常識は利便性を求める消費者に覆された。深夜族など社会生活の変化もあった。

■それから約10年、メーカーに競合会社の商品を混載する共同配達と、商品へのバーコード添付を求めた。

■系列物流網の否定となる提案は反発を食らう。メーカーが渋々採用すると車両数は劇的に減り、物流費を削減できた。商品の顔であるバーコードにしましま模様のバーコードを付けることにも反発があった。従ったメーカーは売れ行きが把握でき効率的な生産体制が築けた。消費者ニーズに沿う商品開発へ有力な武器にもなった。

■業界の「常識」を突き崩してきた原動力を鈴木敏文会長は「素人集団だからこそ」と振り返る。素人の立場から非効率に見える業界の慣習を取り除いた。

以下、次の逆風は90年代の米セブンの買収、そして10年前のセブン銀行と続く。

■逆風が生んだ浮力で顧客を創造してきたセブン。消えゆく運命の小さな店をコンビニに転換し、社会インフラにしたその姿を経営学者、ドラッカーは「社会革命」と評した。

■コンビニは次に何をしてくれるのか、社会は期待を寄せる。

■高齢化時代、買い物弱者にとっては徒歩圏のコンビニは生命線だ。セブンは一部地域で住民票の写しの発行など行政業務も代行。弁当工場は学校給食を請け負い、家庭への配食事業も積極化している。

■消費者から「遅い」と言われる前に期待に応える使命を負う。

本日の日経新聞に先日紹介をしました仕出し屋弁当の玉子屋を引用した独自のストーリーをつくるとはどういうことかについて記載がありましたのでご紹介を致します。

戦略イノベーション(革新)とは、「その業界では誰も思いつかなかった方法で違いを作る」ことであり、あっと驚く新製品や最先端の技術、誰もが手をつけなかった市場セグメント・・・といったウルトラCに目が向きがちであるが、決してそうではないことを指摘しています。

独自のストーリーを作ることとはどういうことかを学ばさせて頂きます。
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■仕出し屋弁当の玉子屋が意図する顧客価値は明快。「質の高い材料による作り立てのおいしさ」と「当日注文すれば昼食時までに職場へ届けられる利便性」である。

■ありきたりのようにみえるが、その背景には練り上げられた戦略イノベーションがある。

■配達当日の受注、調理、配達という早業を高い水準で維持することがなぜ可能なのか。実は注文を受ける前に弁当を出荷しているのだ。前日の段階で翌日の受注数量を予想、日付が変わるまでに材料を仕入れる。廃棄率は0.1%以下という低さ。驚異的なオペレーション能力の高さだ。

■これができるのは、全ての作業が骨太の因果論理でつながっているからだ。メニューを日替わり弁当1種類に抑え、顧客企業の多くは繰り返し配達を受けるリピーターだ。基本的に1日平均で10食以上のまとまった注文を受ける。だから出荷数量を予測しやすい。

■商圏(配達区域)を都内の一部に限り、配送を自前でこなすので、実際の受注数量が予測を外れても、配達車のドライバー同士で路上で弁当を融通し合い、調整できる。

■個別の要素に絶対的な強みがあるわけではない。玉子屋の戦略の妙味は「つながり」にある。個々の作業を因果論理でつなげ、独自の「ストーリー」を作り上げているのだ。ここにイノベーションの正体がある。

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