無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
豊かな高齢者社会の構築に向けて、日々尽きることの無い気付き、出会いを綴って参ります。

2014年02月

スイスの老人ホーム 介護士不足 <前回に続く>

②未来の介護士を育てる

スイスでは、初級介護士が10代の若者が選ぶ見習い職で3番目に人気の職業だ。初級介護士の資格は、上級介護士の資格を得る際のベースとなる。この職を選ぶのは主に女子だが、男子の数も増加している。ベルン大学病院では見習い募集人数40人に対し、毎年300人の応募が殺到する。ただし、「興味があるだけでは不十分」と、同院で従業員の教育・訓練を担当するヘンリエッテ・シュミードさんは断言する。

■ドミシルのハインツ・ヘンニ最高経営責任者(CEO)は言う。「病院勤務に魅力を感じる若者は多いが、人生経験を積んだ人は長期的なケアができる勤務先を選ぶことが多い」

■これには、介護士としての経験のあるシュミードさんも同意する。「私が20歳だったころは、医療技術、特に手術に興味があった。それが普通だと思う。若いときは、老齢や慢性の病気といった問題には特に向き合おうとは思わないから」

③人材を引き留める

■そこで重要となってくるのは、いかに介護士を職場に留めておくかだ。精神面、心理面、肉体面でハードな介護職だが、「職場の雰囲気が良く、仕事が評価されるのであれば、従業員を引き留められる」とシュミードさんは言う。

■ドミシルでは従業員をねぎらうための制度を設けている。採用初年度には年5週間、45歳に達したら年6週間の有給休暇があり、退職制度も充実している。

■人材を集めたいスイスの老人ホームにとっては、仕事の満足度がセールスポイントになるかもしれない。バーゼル大学が国内の老人ホームで働く介護士5千人を対象にした2013年調査報告書では、介護の質は高く、全般的に介護士は自分の仕事が好きだということが分かった。

■しかし、時間に追われたり、仕事量が多かったり、人材が不足したりすることは仕事のストレスにつながっている。「従業員の数が減らされるのに仕事量はそのまま、ましてや増えるのであれば、じきに良い従業員を失うだろう」とシュミードさん。

<次回に続く>

スイスの老人ホーム 介護士不足を補うには(2014年2月26日グローバル最新ニュース)

スイスの老人ホームも日本同様、介護士不足に悩まされているようです。これからの日本のヒントになるかと思いますで、紹介をしておきたいと思います。
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■高齢者の介護は将来、誰が担うのだろうか?社会の高齢化が進むスイスでは、65歳以上の人口は爆発的に増加している。だが、老人ホームで働く介護士の約半数は15年後には定年を迎える。

■2月中旬、正確に言えばバレンタインデーに、たくさんのお年寄りがハート形のチョコレートで飾られたテーブルを囲んでいた。中年のスタッフが、記憶力のテストをする。


■「恋をしていたとき、相手にどんなプレゼントをしたか覚えていますか?」。このスタッフは一人ずつに話しかける。 お年寄りのほとんどは、しばし考えた後、ゆっくりと答える。 「旅行。パリ行きだったかもしれない」と一人。「ダイヤモンド一粒が付いた金の指輪」とまた一人。「花。だけど近所の庭から取ってきたもの」。一人の女性が茶目っ気たっぷりに話す。

■参加者たちは毎週金曜日、ベルン郊外の老人ホーム「ドミシル・バウムガルテン」に集まる。入居はしておらず、他人と触れ合ったり、介護家族に休息を与えたりする目的でやってくる。

①需要拡大に対処

■クルト・ヴェクミュラー施設長によると、この老人ホームでは年間25人分しか空きがない。入居率は98%。自立型住居の入居待ち人数は300人。介護付き住居は急な入居に対応できるようになっているため、待機リストはない。

■ここを含めた21の老人ホームを運営するドミシル(Domicil)はベルン州最大の介護施設運営会社だ。入居者約1500人の平均年齢は85歳で、平均居住期間は3.5年。そのうち500人が比較的自立した生活を送り、1千人が介護サービスまたは認知症ケアを受けている。

■高齢者向け住宅及び老人ホームの需要は高まる一方だ。スイス健康調査機関(Obsan)の2009年研究報告書によると、05年から30年までに65歳以上の人の数は66%に増加し、80歳以上の人の数は2倍に増加。また、介護士として現在働いている人のおよそ半数が、30年までに65歳以上に達する見通しだ。介護職に興味のある人は多いが、今後定年退職する介護士の穴を埋めるのは容易ではない。

<次回に続く>
 

東証がヘルスケアリートの上場制度整備、高齢者施設向け資金供給促進(2014年2月25日)

本日も高齢者施設向けのヘルスケアリーのお話を聞く機会がありました。外資を含めて積極的に動いているようです。やはりカギを握るのは運営者ということになりそうです。
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■[東京 25日 ロイター] -日本取引所グループ(JPX)<8697.T>(JPX)傘下の東京証券取引所は25日、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といったヘルスケア施設を投資対象とする「ヘルスケアリート」の上場に備え、上場規則を整備すると発表した。

■会見したJPXの斉藤惇グループCEO(最高経営責任者)は「投資家が安心して投資できるよう情報開示の充実など、上場制度の整備を進める」と述べた。4月1日から実施する。

■具体的には、ヘルスケア施設の運営にあたる施設運営者(オペレーター)の巧拙や事業状況によってヘルスケアリートの収益が左右されやすいとの指摘があることを踏まえ、オペレーターに関する情報開示を充実させるなどの対応を図る。

■米国、カナダ、シンガポール、英国、オーストラリア、マレーシアなど、諸外国でヘルスケアリートの上場実績があると指摘。斉藤CEOは、米国では過去10年程度で市場規模が拡大し、同国リート市場に占める割合が12%に達していると説明し「日本でも健全な市場発展につながるよう制度整備や上場誘致に努めたい」と述べた。

■政府は高齢化社会に備え、民間資金を有効活用した高齢者向け住環境の整備を主要施策に掲げている。ヘルスケアリートの上場推進による資金供給の促進も含まれているとし「環境が醸成されつつある」(斉藤CEO)とした。

■このほか、金融商品取引法の改正で投資法人の発行する投資証券の取引にもインサイダー取引規制が導入されることを踏まえ、東証でも制度整備を進める。

ひとりを生きる:老後資金 自宅不動産を生かし借り受け

毎日新聞 2014年02月24日 地方版にてシニアライフ情報センター代表理事・池田敏史子氏が下記の内容を載せています。これからは高齢者住宅に入りたいが、入居費用が困難という方で不動産をもっておられる方には、様々な資金調達が可能なようです。

今後、このようなアドバイスを生かした高齢者住宅の提案も必要かと思います。正にライフプランナーとしての機能が求められます。

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■「自宅は所有しているが、蓄えも年金収入も少ない」。こうした悩みを持つ人は多いのではないだろうか。今回は、不動産を上手に使って老後を豊かに暮らす制度を紹介する。

■高齢者の住まいの要件は安全であること。支える制度の一つに、自宅の耐震強化やリフォーム資金の融資制度で、住宅金融支援機構が行う「高齢者向け返済特例制度」がある。上限1000万円まで貸し付け、生存期間中は利息のみ、亡くなった後に家を処分して元本を返す仕組みだ。

■例えば500万円を借り受ける場合、利息は年間8万円強(2月のある時点の固定金利の例)。月額にすれば約7000円ほどで、年金生活者でも返済可能な額だ。この制度は連帯保証人がいなくても、高齢者住宅財団の「リフォーム融資の債務保証」が使える利点もある。

■また、不動産資産を担保に月々の生活費を借り受ける制度に「長期生活支援資金貸し付け制度」がある。対象は評価額1500万円以上の土地、建物を所有する低所得者。資産価値にもよるが、上限月額30万円まで借り受けることができる

■この制度は、金利の変動が影響するので注意が必要だが、経済も上向き、不動産価格も回復傾向にあるので、慎重を期した上で、検討材料の一つになる。問い合わせは各市町村の社会福祉協議会。いずれも亡くなった時に一括返済となる。

■ここまでご紹介した二つの制度は、在宅で住み続けることが前提だが、三つ目として、現在所有する不動産を賃貸物件にして、住み替えたいと思っている人向けに「マイホーム借り上げ制度」(移住・住み替え支援機構)がある。

■子供に不動産を残したい、高齢者向け賃貸住宅に住み替える家賃の足しにしたい、海外移住をしたい、そんな人にぴったりだ。メリットは、同支援機構は3年を一区切りに借り上げるので、戻りたいと思えば戻れること。一般賃貸物件にするより安心だと言われている面もある。

■これらの制度を利用するにはそれぞれに適用される基準があるので、確認が必要だ。

米に高齢者の街が存在 日本なら愛媛県松山市が理想的な環境(週刊ポスト2014.02.28日号)

アメリカの高齢者の街づくりについて記事が載っていました。日本でも早くこのような街を作りたいものです。候補は松山市だけではありせんね。全国に候補地はいくらでもあるように思います。早くその実現に向かって進みたいと思います。
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■アメリカには「高齢者のための街」が存在している。アリゾナ州にあるのは、55歳以上の高齢者を対象とした街「サンシティ」。ここは「リタイアメント(退職後)・コミュニティ」と呼ばれる住宅街で、退職者が住みやすいように様々な工夫が凝らされている。

■円形の街並みで、どの家からも街の中心までは1マイル(約1.6km)ほど。その中心地にはショッピングモール、銀行、郵便局、娯楽施設など、生活に関するすべてが集まっている。もちろん医療施設なども充実している。フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史氏が解説する。

■「高齢者向けのサービスに特化したサンシティのような街は、今やアメリカ全土で見られます。雑誌でも『リタイアメント・コミュニティ・ベスト100』などの特集も組まれているほど。

■高齢化が進む日本にも、こうした街が必要ですが、未だ実現していません。ですが、理想に近い環境ならば、日本にもある。

■私がオススメするのは、愛媛県松山市です。物価が東京とくらべて1割も安い。ある程度の経済規模があり、空港も街中から近く、都会とのつながりがある。大きなデパートもあるし、医療も充実している。

■何より街がコンパクトなので行動範囲の狭い高齢者にとっては用事を済ませやすい。温泉などのアクティビティもある。老後を過ごすには素晴らしい場所だと思いました。私自身、老後は松山でと考えています」

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