無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

2015年03月

<前回に続く>

■基本報酬の大幅減額はデイサービスだけではない。いずれも要介護3の場合、特養(多床室)6・0%減▽グループホーム5・8%減▽小規模多機能型居宅介護5・9%減-と一様に厳しい。増額するのは、病院・診療所による訪問看護(2・3%増、20分未満)と、通所リハビリ(4・3%増)のみだ。

■一方、改定では介護職員の賃上げをした事業者や、要介護度が重い人や認知症の人への支援を充実させた事業者の報酬を上乗せする「加算」を拡充、新設した。塩崎恭久厚生労働相は「加算をフル活用してもらえれば、経営もしっかりやっていけるよう配慮している」と説明する。

■これに対し、福岡県老人施設協議会の原嘉伸会長は「加算を取るためには職員を増やすなどしなければならない。コストを掛けてまで取った方がいいかは検討が必要だ。経営が厳しくなれば人件費を減らすしかなく、介護の質が低下する恐れがある」と指摘する。

■国は施設から在宅へ政策誘導を進めるが、特養待機者は約52万人に上るなど、国民の施設へのニーズは依然高い。要介護4の妻(76)の特養への入所を待って1年3カ月になる福岡県内の男性(90)は「今でも足りないのに、施設がつぶれるようなことになっては困る」と話している。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

小規模介護、閉鎖次々 4月から「報酬」減額改定、あおり受け [福岡県]
2015年03月16日(西日本新聞 2015年03月16日 )

2015年介護保険改正に伴い、異変が起きております。小規模介護事業所の閉鎖傾向が顕著になっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■4月から介護保険サービスの対価「介護報酬」が平均2・27%引き下げられる。財源不足の中、超高齢社会に対応するために、通所介護(デイサービス)事業所や特別養護老人ホーム(特養)などほとんどのサービスの基本報酬を減額する。

■九州には小規模な事業者や施設も多く、資金繰りの悪化を懸念し、撤退を決めるところも出てきた。9年ぶりの減額改定は、九州の介護現場にも混乱を招きそうだ。

■基本報酬の下げ幅が最も大きかったのは、定員10人以下の小規模型デイサービスで、9・3%減(要介護3の場合)だった。

■「これでは、もう要らないと言われているようなもの。頑張る気も起きない」。福岡市で小規模型を運営する男性は3月末での閉鎖を決めた。家庭的なケアをしたいと、特養の職員を辞めて10年前に民家を借りて開設した。畑仕事や刺しゅう、漬物作り…。利用者に応じた活動は好評だ。だが、経営は楽でない。複数の利用者の施設入所が決まったところに、報酬減額が発表され「この先、何年もつか分からない。今が引き際だ」と決心した。

■1月末に閉鎖した同市内の別の小規模型デイサービスも「私たちに厳しい改定になると聞いてやめた」(元施設長の女性)と振り返る。看護師資格を持ち、管による栄養摂取など介護度が重い人も受け入れてきた。介護家族が留守のときに宿泊も引き受けたが、消防法施行令の改正で4月からスプリンクラー設置が義務付けられる。「スプリンクラーの費用と報酬減額の大波は乗り切れない」

■福岡県によると、3月末までに廃止すると届けを提出したデイサービス事業所は、今年に入り21カ所。福岡市も3カ所から廃止届を受けており「報酬改定の影響かは分からないが、他にも相談を受けているため、まだ増えそうだ」とする。

■賃貸で比較的手軽に始められることもあり、フランチャイズ経営や不動産業など異業種からの参入も相次いだデイサービス。同市では2013年度末までの1年間で394カ所から456カ所に急増。全国でも12年度末までの7年間で1・8倍、中でも小規模型は2・5倍に増えた。大幅減額はこれらの整理縮小を狙ったものとの見方がある。

■「良い介護をしたいと個人で立ち上げた小さな所が資金力もなく、結局、割を食うんです」。福岡市東区志賀島でデイサービスなどを運営する竜円洋子さん(69)は分析する。
<次回に続く>
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

黒字業者はボーナスカット禁止=介護報酬の給与加算で-厚労省(時事ドットコム3月17日)

黒字業者はボーナスカット、それでは赤字業者には補てんがあるのでしょうか? 企業はいつも黒字ではないのです。企業は永続することが何よりも重要であり、そのためにボーナスのあり方も変えていくでしょう。今回のような見解には大変違和感を覚えます。明確な基準を示してもらいたいと思います。そこまで関与するのであれば、行政が全て経営をすべきでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■厚生労働省は17日、介護職員の待遇改善のため、2015年度介護報酬改定で職員向けに人件費加算を設けたことに関連し、収支が黒字など経営状態の良い事業者に対しては職員のボーナスカットを禁止することを決めた。経営が苦しくないのに待遇改善に消極的な事業者がいる実態に対応、加算がきちんと給与アップにつながるようにする。介護事業者を所管する全国の自治体に通知した。

■介護職員の平均月給は24万円(13年度時点)で、全産業平均の32万円に比べて低い。同省は過去にも加算を設けており、今回の改定では職員1人当たりの月給を1万2000円引き上げる加算を新設している。
 加算分は本来、給与上昇のためにしか使ってはならないが、厚労省は過去の加算時、「業績に連動して支払額が変動する部分(ボーナス)は、変動を妨げない」などの規則を示している。あいまいな面もあり、経営状態が良いのにボーナスを引き下げる事業者もいるという。

■今回は報酬全体ではマイナス改定のため、収支が悪化してボーナスカットを考える事業者が増えるとも予想される。このため厚労省は4月から、カットできる事業者の条件を厳格化。原則的には、収支が黒字であればカットを禁止し、赤字であれば引き続き認める。(2015/03/17-18:40)

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

前回の採用難に対する記事について、若者の本音が語られていますので、紹介しておきます。介護の形を変えねばなりません。若者に魅力のある介護を作り上げねばなりません。

http://news.2chblog.jp/archives/51821177.html
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

介護業界の採用難深刻 「売り手市場」就活学生敬遠(東京新聞2015年3月8日)

見出しの記事が新聞に掲載されていました。就活学生が介護業界を敬遠しています。介護の業態そのものを変える努力をせねばなりません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 大学三年生らの就職活動が本格化する中、介護業界が深刻な採用難に直面している。もともと低賃金や重労働の印象が強い上、学生優位の「売り手市場」や就活日程の変更も追い打ちをかけた。高齢化に伴い職員を大量に増やす必要があるが、新卒採用が低迷すると、事業の中核を担う人材が不足し、需要拡大に対応できない恐れもある。


 「介護は力仕事で、高齢者をみとるのもつらい。保育関連の仕事に就きたい」。介護福祉士の資格取得コースで学ぶ大学三年の女子学生(21)は五日、東京都内の就職セミナーで語った。

 厚生労働省によると、二〇一三年度の介護職員数は約百七十一万人。年々増加しているが、要介護者数も増えており、人手不足が慢性化している。

 しかし介護業界は賃金水準が他業種に比べて低い上、排せつ介助や深夜勤務も敬遠されがちだ。他業界が採用数を増やす中「介護系の学生でも希望者は非常に少なく、商社や製造業に流れてしまう」(都内の介護事業者)との声も漏れる。


 また一六年三月卒業予定の大学生は、一五年三月卒業まで十二月だった就活の開始時期が三月に変わり、活動期間が短縮された。説明会や面接が重なりそうで、リクルートキャリア就職みらい研究所の岡崎仁美所長は「人気業種に学生が集中し『二極化』が加速する」と指摘する。


 通所介護(デイサービス)などを展開するユニマットそよ風(東京)は年間二十施設の新設を目指すが、人手不足の影響もあり、一四年度は十八施設にとどまる見通し。介護大手ベネッセスタイルケア(東京)は、施設で働く若手職員約二十人をリクルーターに選び、就職説明会などで体験談を語るほか、学生の相談にも応じる。保坂享子常務執行役員は「現場の実態を伝えることで学生の不安を解消したい」としている。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ