●「保育園より短い」
「デイサービスの預かり時間は保育園より短い」「一般的提供時間(8時間)で介護と仕事の両立が可能か疑問」。政府の「働き方改革」「1億総活躍社会」を巡る議論で出されたデイサービスを批判した二つの資料だ。
介護報酬を議論した今年6月の社会保障審議会介護給付費分科会でこの資料に委員から反発が出た。鈴木邦彦・日本医師会常任理事は、人手不足が深刻で保育所に夜勤がないため「同列には論じられない」と話す。
昨年の「働き方改革実現会議」に資料の一つを出した白河桃子・相模女子大客員教授は「これまでは嫁やパートの女性が介護を担ってきたが、今後は男性が担う確率が高い。働き盛りの男性が介護する発想が抜け落ちている。感覚が昔のまま」とあきれる。
昨年の「1億総活躍社会に関する意見交換会」の資料は、介護に直面する中高年が働き続ける障害をなくし、税や保険料の担い手であり続けてもらい社会保障財源を確保する提案だ。
しかし分科会委員の本多伸行・健康保険組合連合会理事は「(急増する支出に)間に合わない」とこの案を事実上否定。「支出にブレーキをかけるべきだ」とサービス削減先行を主張する。
本多委員は「自立支援を実施」せず「機能回復を図る適切なサービス提供」のない「漫然」なデイサービスの「減算」を提案した。「単なる預かりは問題」と話す。委員の東憲太郎・全国老人保健施設協会会長も「心身の機能を維持できていなければペナルティーを科すべきだ」と述べた。
・・・何と短絡的な発想、自分たちの立場からしか物が見えない、近視眼的発想です。(コメント)
<次回に続く>