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西日本豪雨の教訓 災害医療「顔の見える関係」の大切さ
朝日新聞2018.09.30
「災害が少ない」と、誰もが信じこんでいた岡山を、未曽有の豪雨が襲った。岡山県内の災害医療関係者は、この経験からどんな教訓を得、次につなげようとしているのか。
医療行政
県医療推進課は、7月7日に県の医療対策本部を開いたが、当初、各保健所に固定電話がつながらず、連絡がとれなかった。電話設備の損壊、職員の出勤不能、出ていても席にいられなかった、などが原因とみられる。則安俊昭課長は「携帯電話などで連絡する備えがなかった。今後、災害マニュアルに明記する必要がある」と話す。
また、事態が刻々と変化する中、消防や警察、自衛隊など他の組織はもちろん、県庁内の他部局の動きすら把握が難しかったという。「横の連携をすみやかにとるために、連絡に徹する『リエゾン』役を他部局に派遣する仕組みが必須でした」と振り返る。