
川崎市で有償ボランティアで作る地域包括ケアの仕組みが取り上げられている。国はどうしても介護予防、要支援や介護度の低い方々を介護保険の対象外とする総合事業に集約させたい考え。民間の事業者が次々に撤退し、担い手が不足する中、地域の有志が集まって有償ボランティア事業として取り組む事例が出てきた。
この形が今後一般化するかというとそれは極めて困難であろう。85歳の住民が96歳の住民の日常生活を手助けする、この姿が望まれた姿なのであろうか?介護保険制度設立の目的である「介護の社会化」の行きつく先が、ここだとすれば、20年経って介護保険制度は崩壊してきていると言えるのではないか。決して地域包括ケアの理想モデルではない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
川崎市に見る、住民が支え合う「地域包括ケア」の理想モデル
YAHOOnewsJapan 2021.4.28
● 介護保険制度が発足して20年超 人材・財源の確保が課題に
介護保険制度が発足して20年超。65歳以上の高齢者が人口の30%近くになり利用者は増え続けるなか、財源や専門職の手当てが厳しくなってきた。そこで、国は軽度者はできるだけ居住地域でボランティアなどからサービスを受けてもらい、介護保険を中重度者向けに特化させようとしている。
とはいえ、地域では担い手の住民の確保がままならない。とりわけ大都会周辺の住宅地では、人間関係が希薄なだけに難しい。
その中で、神奈川県川崎市宮前区の住民活動が注目を集めている。宅地開発が進んだ人口2万8000の野川地区。田園都市線の鷺沼駅からバスで10分ほど。活動するのはNPO法人「すずの会」の住民ボランティアたちである。
● 有料老人ホームではなく 有償ボランティアという選択肢
草柳さんは85歳。「すずの会」の有償ボランティアとして長瀬さん宅を毎週訪れる。85歳の住民が96歳の住民の日常生活を手助けする。「住民同士がお互いに支え合うのが私たちのモットーですから」と、この日訪れていた同会代表の鈴木恵子さん(74歳)。
ヘルパー事業所からの訪問介護は、1日に40分。買い物や掃除などの生活支援にあたるが、介護保険制度内での支援なので短時間なうえ、散歩の同行はできないなど制約が多い。「その点、ボランティアでの活動ならば、気兼ねなくいろいろなことが自由にできます」と鈴木さん。
「すずの家」の民家は、長年同会が関わってきた高齢女性の自宅であった。一人暮らしが難しくなったため、特別養護老人ホーム(特養)に入居することになり、「ぜひ自宅を使ってください」と頼まれた。家賃は10万円。2014年4月から「すずの家」の表札を掲げ、自主的な住民デイサービスを始めている。
この「すずの家」の活動は、介護保険の新しい取り組み「地域支援事業」の中の「新しい介護予防・日常生活支援総合事業」(通称「総合事業」)でもある。「総合事業」は、主に要支援者を対象に、市区町村が独自に制度を組み立て地域事業者に委託する。2本立ての構成で、「訪問型」や「通所型」などの「介護予防・生活支援サービス事業」と「一般介護予防事業」に分かれ、「すずの家」はその「一般介護予防事業」の事業者となっている。
川崎市は、「住民主体による要支援者等支援事業」と名付けて始めた。2014年に試行事業として「介護予防事業推進体制構築モデル事業」を3カ月間行い、すずの会を含め市内の6団体が参加した。さらに2016年と翌年に「住民主体事業」のモデル事業を始めたが、いずれも手を挙げたのはすずの会だけだった。
そして、「住民主体事業」はこの4月から4年目を迎えたわけだが、受託事業者は9団体にとどまる。
この記事をおもしろかったという方は、
LINE@やtwitterのフォロー、facebookのいいねボタンの応援クリックお願いいたします。
LINE@でお得な情報を配信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓
twitterで最新の情報を発信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓
Follow @miyori_support
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
【本ブログについてのお問い合わせ】
一般社団法人ロングライフサポート協会
TEL:050-3786-4790
E-mail:info@ll-support.jp
【一般社団法人ロングライフサポート協会について】
当協会は身元引受と法人コンサルの両面から高齢者の生活を支援する企業です。
身元引受は身寄りの無い方がご入居する際のサポート、葬儀サポート、金銭管理から、独居の方の電話による見守り業務まで幅広くおこなっております。
コンサルとしては、長年にわたる経験から、時代を先取りした”未来”をお届けするものです。介護報酬の改定やいろいろなリスクを勘案し、行政申請から内部監査、予算の見直しまで含めた総合的なものスポット的なものを取り揃えております。
高齢者支援サービスでお困りの際はロングライフサポート協会までお問い合わせください。
サポート協会URL:http://lls.sakura.ne.jp/
身寄りドットコム:http://miyori-support.com/