福岡市・渡辺通にメディカルタウンが登場します。この5月から着工に入り、早ければ2012年秋にも開業する予定とのことです。場所は福岡市が再開発を進めてきた渡辺通地区です。市都心再生課によると、渡辺通地区では再開発の先行モデルとして、独立行政法人「都市再生機構」が2006年から地下鉄七隈線「渡辺通駅」北東部の土地(約2.5ヘクタール)の区画整理事業に着手。高度利用する義務・商業区域と住宅区域に切り分けて、整備を進めていた。このうち、新病院は業務・商業区域の約3100平方メートルに建設予定。

福岡のメーンストリート・渡辺通の沿道にある好立地から、「天神のにぎわいを広げる重要な拠点」として活用策が注目されており、これまで中規模劇場の建築予定もあったようですが立ち切れた経緯もあったようです。

今回作る病院は、熊本市の桜十字メディカルグループが福岡市博多区で運営する友愛病院を移転するものです。

桜十字グループによると、新病院は地上13階建で、延床299床。
病院の上層階には高齢者専用の賃貸住宅(100室)も設置。救急患者の回復期のリハビリ機能も移設し、周辺の地域医療機関との連携も図っていくとのこと。総事業費は60億円。


この病院には、主に中国人の富裕層を対象にした人間ドックも設け、医療と観光を一体とした「医療観光」を展開。受診をスムーズにサポートし、健診結果を正確に伝えるため、中国人スタッフを雇用する。周辺のホテルや旅行代理店とも連携し、年間300人の観光客受け入れを目指す。

同グループの西川朋希代表は「1階には健康食を提供する食堂を設け、一般客も利用できるようにする。アジアの観光客を渡辺通に呼び込みたい」と話している。

これまで福岡市は医療法人の高齢者住宅の取り組みがすごいとブログでも紹介しましたが、これで又一層の競争激化になるでしょう。いよいよ医療・介護を中心とした街づくり(メディカルタウン)が始まってきました。