本日の日経に見出しの記事がのっていました。昨日もWBSで介護ベンチャーの紹介が行われていましたが、成長を続けるヘルスケア部門における新しいビジネスが次々と登場してきているようです。

今回の日経の記事にのっているのは、介護サービスの現場をIT(情報技術)を使い支援する仕組みが相次いで開発されるというものです

『米マイクロソフトは2011年からスマートフォンを使い、必要なサービスを提供できたかの確認のほか、被介護者や家族からの要望、サービス提供時の細やかな注意点などを担当者間で効率的に引き継げるようにする。介護職員への業務指示やスケジュール管理機能も盛り込む。』

『セコムは今春をメドに病院のシステムに接続できるシステムを開発。顧客の同意を得た上で、介護職員が現場でカルテの一部などを閲覧できるようにする。病歴の把握により、視覚障害の有無や眠気を誘う副作用のある薬を服用しているかなど、転倒などのトラブルにつながる情報を共有できる。
又、介護の記録をネット経由で家族に知らせる機能も盛り込み、サービスへの安心感も高める。まずグループの介護施設とセコムの提携病院に導入する。12年度にもシステムをグループ外に販売するという。』

今後、これらのITを使った業務の効率化を図る動きが活発化してくる背景には、従来にも増して、12年の介護保険制度改革では24時間対応の定額訪問介護サービスの導入が検討されていることも影響していると述べています。
導入されると業務量が増え、1人の顧客を担当する人数が増えることを見越してのことです。


『国内の介護市場の規模は約8兆円で成長が続くが、介護職員の確保が進んでいない。コストが上がり、普及が進む携帯情報端末などを生かした労働負荷の抑制手法の開発への需要は強まるとみている。』

これからは間違いなく介護の現場にITの分野が入ってきます。労働集約型の介護から知識集約型の介護への転換を図るには、IT技術の活用は不可欠であります。医療よりも介護の現場におけるITの普及の方がはるかに速いスピードで進むものとみられます。