先日、ある会計事務所にて今後の会計事務所の戦略展開についてお話を伺う機会がありました。会計事務所も御多分にもれず過当競争の時代に入っております。
その中で、今後の戦略として、今回の我々の戦略商品である小規模ローコスト型高齢者住宅エルスリー(eL3)に大変関心をもって頂きました。

テーマは「ヘルスケア部門のクライアントをいかに獲得するか」ということでしょうか。どのような業界にしろ、成長分野にシフトするのは当然です。医療と介護の分野で新たな顧客を獲得するのは今後の会計事務所において重要な戦略といえます。

会計事務所の強みは、税務・会計業務を通して様々な業種とつながりをもっていることです。高度経済成長の時代には建築・不動産関係に強い会計事務所は大いに成長したかもしれません。しかし、今やこの業界に重きを置けば、産業構造の変化で大きな成長は期待できないでしょう。会計業務そのものがシュリンクしてくるのは避けて通れないと考えられます。そのように位置する業界、クライアントによって会計事務所の成長も左右されることになるでしょう。

生き残りをかけて顧客構造の変化を先取りして成長分野のクライアントの獲得をしてゆかねばなりません。会計事務所には多様な業種のクライアントがいます。そこで、例えば次のようなことが考えられるでしょう。

①建築業界のクライアントには、エルスリー(eL3)の開発を打診する
②不動産業界のクライアントには、アパート経営に代わる土地活用の手
   法について地主紹介を打診する
③医療機関のクライアントには、増患増収の事業提案としてエルスリー(e
   L3)の提案をする
④デイサービスや訪問介護事業者には、新たな戦略展開商品としてエル
   スリー(eL3)を提案する
⑤金融機関に対して新たな融資先としてクレジット力の高い医療機関や
   地主の紹介を行う
⑥エルスリー(eL3)に対して、内科、整形外科、歯科、調剤薬局等訪問
   系の医療関係者の紹介を行う

そうすることによって、
医療法人に対して、増患増収の為の提案を不動産+建築+融資をセッ 
 トでできる
・同じく医療法人に対して、増患増収の為の一環として訪問資料先として 
 高齢者住宅を紹介できる
・介護事業者に対して、不動産+建築+融資+医療をセットで提案でき
 る
・金融機関に対して、医療法人や不動産等、良質の融資先を紹介できる
 


会計事務所には税務会計を通じて、有力な顧客を選別できる強みをもっておられます。


この強みを生かして、商品力の高い商材エルスリー(eL3)を各業界にパッケージで提案することができれば大いに新たなクライアントの獲得につなげていくことができるでしょう。

先生が言われた、「会計事務所は団子をつなぐ串」といわれたのが大変印象的でした。
各業界を貫く串とという強力な武器をもっておられます。是非、今後先生方とご一緒させて頂きたいと思います。