本日のテレビニュースで福島の特別養護老人ホームの高齢者が横浜に避難するという内容が報道されました。長躯8時間かけてバスでの移動となったようです。今日の報道では228人が横浜に無事移動できたようですが、途中で80歳代の高齢者が亡くなったという痛ましい内容でした。今回は福島県の相馬の施設が避難先を探ししていたのを横浜のケアホームが受け入れを決めたとのことですが、大変な遠距離となりました。横浜の施設で受け入れを表明して頂いたのは大変ありがたいとこですが、そもそも8時間の移動をせねば受け入れ施設がなかったことはいかがでしょうか。

高齢者の住まいが不足している中でいざという時のスペアがきかない。8時間の移動時間の範囲内に受け入れができなかったという事実の重さがひしひしと伝わってきます。

高齢者の住まいのインフラが整備されていません。これからは、今回の震災のような規模のトラブルはあまり起きないかもしれませんが、同等以下の規模の震災がどこで起きるかわかりません。そのようなリスクの上に我々が生活しているのが常態と考えた方がよいでしょう。

今回の震災はある意味で高齢者の生活を支えるライフラインの脆弱さを露呈したものと言わざるを得ません。

経営資源をここに集中せねばなりません。その為の方策を考えねばなりません。次々と東日本で起きる余震、そして今後起きることが予測される東海地震に備えねばなりません。これらの震災は高齢者を直撃します。短距離、中距離、遠距離において受け入れ体制を構築するようなネットワークを構築せねばなりません。