本日の新聞に未曽有の災害で死者・不明2万人超、31万人避難生活と出ています。大変な被災者の状況です。31万人の避難者の方々の中に恐らくは、20%の高齢者としても約6万人の高齢者がおられることが予測されます。その中で介護を必要としている高齢者の数は推定でも1万人はおられるのではないでしょうか。この方々の介護が大変気になります。

3万戸の仮設住宅を早急に造れという国の指示がでているようですが、併せて仮設高齢者住宅の建設も是非検討する必要があるのではないでしょうか。少なくとも5000人規模の高齢者の受け皿を作る必要があると思うのです。

昔アメリカの開拓時代に開拓者がまず街を作るのに、最初に教会をつくり、次に学校をつくったという話があります。今回の大震災で直接被害にあった街はおおむね壊滅常態です。我々は今回の大震災をただ単なる震災と捉えるべきではないように思うのです。一から街づくりを行うとして、まずは、保育園・幼稚園、学校と併せて高齢者住宅の建設が急務ではないでしょうか。幼き者、年老いた者をまず守ることから街づくりを始めることが必要と考えます。

この震災を通して新たな震災対応、高齢者対応のモデル的な街づくりを行ってはどうかと思うのです。これからの高齢化社会に対応する、災害に強い街づくりを模索する絶好の機会ではないでしょうか。多くの亡くなった犠牲者の尊い命を無駄にしないためにも、この復興をこれからの日本再生のモデルにすべきではないでしょうか。

今回のような災害非常時対策には、救助ー救済ー復旧ー復興ー新興の5段階があるそうです。震災が起きて既に10日、救助から救済、そして復旧の段階に入って参ります。今なら、新たな地域再生を行える時であろうと思います。

今の優れた建築技術をもってすれば、一気に1ヶ月~2ヶ月で高齢者住宅を建設するは可能です。このような時こそ、特別措置で確認申請等において一定の基準を満たしているもの(標準化して量産できるモデル)については早期に許可をおろし、仮設高齢者住宅⇒高齢者住宅として建設すべきではないでしょうか。特区対応でもよいかと思います。急がれます。

真っ先に我々の標準化された小規模高齢者住宅を提案したいと思います。地域には保育園があり、小学校があり、中学校があるように、これからの未来都市は、保育園、小学校と同様に小学校区に高齢者住宅が設置され、そして大震災にも耐えられる避難所がセットになった安心して住める街づくりをしてゆかねばならないと思うのですが、いかがでしょうか。

我々の小学校区対応型ともいえる、小規模ローコスト型高齢者住宅el3(エルスリー)が300棟あれば5000人の高齢者が救えるのです。そして、約3000人の新たな雇用が創出できるのです。