メッセージの高齢者住宅、5年後に1万室へ-決算説明会で供給目標発表
<2011年5月19日(木)23:30 CBブレインニュース>

メッセージの戦略が発表されました。今後の市場をリードする戦略と思いますので、参考までに掲載しておきます。
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「アミーユ」ブランドで介護付有料老人ホームなどを運営するメッセージは5月19日、東京都内で決算説明会を開き、高齢者専用賃貸住宅「Cアミーユ」の供給数を2016年3月期までに1万室(200棟)へ拡大する目標を発表した。今年3月末時点の供給数は1852室(20棟)で、5年間で現在の5倍の室数に拡大する。

今期(来年3月期)の高専賃の開設予定は525室(11棟)。当面は、建築費や運営費のコストダウンによって月額利用料を15万円程度に抑えた高専賃の供給を目指す。また、業務提携やフランチャイズ展開を視野に入れて他社と交渉を進める。

主力の「アミーユ」などの介護付有料老人ホームについても、16年3月期までに1万室(200施設)へ拡大する方針。今年3月末時点の供給数は8236室(158施設)で、今期は905室(19施設)を開設する予定だ。

決算説明会で古江博社長は、16年3月期の同社全体の売上高が800億-850億円、利益が130億-150億円規模になるとの見通しを示した。

古江社長によると、高専賃に比重を置いた展開にシフトするのは、▽自治体の総量規制により、有料老人ホームの新設が難しい▽高齢者住宅が経営理念やブランドのコンセプトに近い―ことなどが理由。一方、積極的な展開に当たっては、人材と物件の確保がネックになり得るとの認識も示した。

■今後の地域展開イメージ、高専賃が中心
また同社は、地域における今後の高専賃や有料老人ホームの展開イメージを発表した。高専賃を地域の中で複数展開した上で、各地域に「エリアセンター」を設置し、将来的には訪問介護やケアプラン作成、給食、安否確認などの各サービスも提供する方針。エリアセンターは、同社の有料老人ホームのほか、医療機関や特別養護老人ホームなどとも相互に連携させる。

■入居率好調で増収・増益
同社の今年3月期通期の連結決算は、売上高が前期比10.5%増の352億8500万円、営業利益が21.9%増の56億5200万円、経常利益が26.1%増の59億5200万円で、いずれも過去最高を更新した。有料老人ホームの入居率が97%程度と高水準で推移したほか、高専賃の入居率も、当初の計画を上回る82.8%を達成したことなどが寄与した。
来年3月期の連結決算については、売上高が9.1%増の385億円、営業利益が11.5%増の63億円、経常利益が10.9%増の66億円を予想している。