2010年度の医療費概算3.9%増、伸び率最大に 厚労省
(2011/8/26 )

高齢化の進展により医療費の増加が止まりません。抜本的な医療改革を進めねばなりません。医療と介護を一体的に進める改革が求められます。
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厚生労働省は26日、2010年度の概算の医療費が前年度比3.9%増の36兆6000億円になったと発表した。比較できる01年度以降で金額、伸び率ともに最高となった。

10年度に医療機関に払う診療報酬を0.19%増やす改定をしたことに加え、高齢者の増加や医療技術の高度化で、医療費の増加が続いている。

概算医療費は、国民医療費から全額自己負担の医療費などを除いた金額で、国民医療費の98%程度とされる。国民医療費より1年程度早く発表され、速報値の役割がある。

概算医療費の増加は8年連続。中でも、75歳以上は12兆7000億円と前年度比5.5%増えた。高齢化が進むと医療費は増える傾向にあり、全体の44.3%を70歳以上の医療費が占めた。患者1人の1日当たり医療費は、1万3900円と09年度より3.8%増えた。医療機関などに支払う医療費の単価を決める診療報酬の見直しで、救急医療への報酬を10年度に引き上げた影響や医療技術の進歩が主な要因という。

同日発表の調剤医療費の動向によると、10年度の処方箋1枚当たりの調剤医療費は前年度比0.6%減の7984円。10年度に薬価を減額改定した影響などで、4年ぶりに減少した。

厚労省は医療費抑制に向け、機能別に病床を再編して効率化するなどの入院日数の短縮策のほか、新薬より安い後発薬の使用促進策などを打ち出している。ただ費用対効果や目標の実現可能性には不透明な面もあり、今後一段の対策が必要となりそうだ。