前回に続いて、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のターゲットの選定(自立型)について考えてみたいと思います。

外部サービス付の高齢者住宅の計画で難しいのは収入の読み方です。その為には誰を対照するのかによってこの収益構造も変わってきます。自立型であれば、当然、介護保険を多く期待することは困難です。

 しかし、生活支援等のサービスはつけていなければ商品力が落ちることになります。そこで、要員を配置してサービスを行わざるを得ません。人件費が増加する分、それをライフサポート費用(生活支援サービス費)として利用料金に上乗せすると、全体の金額が大きくなり、入居リスクが高くなります。

即ち、家賃、食費、共益費に生活支援サービス費をのせると、月額利用料金がアップすることになるのです

 従って、このスキームが成り立つのは単価アップが図れる都市型とならざるを得ないのですが、地方都市では単純に上乗せはできないため、自立型単体は難しいといわざるを得ません。介護型との連動にて成り立つスキームと考えます。