前回に続き、サービス付高齢者向け住宅開発のポイントについて、最後に医療型について述べてみたいと思います。

 医療型になれば平均介護度は3~3.5程度となります。慢性疾患系の高齢者の患者の受け皿となる可能性が高く、医療連携は不可欠です。中でも入居者でもっともニーズが高くなるのが胃ろうの方やインスリンの夜間投入の必要な方となります。

 従って、24時間体制の医療と看護、介護のフルパッケージ型のサービスが必要となるのです 当然、24時間往診体制の取れる在療診の登録ドクターを配置することになるので、訪問診療報酬と介護報酬のダブルインカムによる収入を得ることができるので、収益率は高くなります。

 中でも介護報酬は、デイケアサービス、訪問看護、訪問介護と切れ目のないサービス(シームレスサービス)が可能となり、介護保険をまんべんなく活用することができるようになり、介護保険適用率も高く設定することができるようになります。 通常20%以上の収益を確保できる高収益型のサービス付高齢者住宅の開発が可能になるのです。 

医療法人がこの収益性の高さから、逆に利用料金を引き下げたロープラス型の高齢者住宅の開発に乗り出して来たら正に、鬼に金棒でしょう。