国民医療費36兆円 09年度、3.4%増で過去最高と次のように発表されました。

「2009年度の国民医療費は前年度より3.4%多い36兆67億円、1人当たりでは3.6%多い28万2400円で、ともに過去最高を更新した。厚生労働省が29日に発表した。高齢化と医療技術の高度化が主な原因医療費は膨張傾向が続いており、診療報酬など制度論議にも影響を与えそうだ。  

国民医療費は保険診療の対象となる治療にかかった費用の総額で、患者の窓口負担分なども含む。09年度は国内総生産(GDP)が下がったこともあり、GDPに占める割合は7.6%と、0.53ポイント上昇した

年齢別では

65歳以上が19兆9479億円と、全体の55.4%を占めた

このうち、後期高齢者」に区分される75歳以上は11兆7335億円(全体の32.6%)1人当たりの医療費は、65歳未満が16万3千円、65歳以上は68万7700円で、75歳以上は85万5800円だった。」

10年度は医療の公定価格である診療報酬を10年ぶりに増額改定しており、医療費は一段と膨らむことが予想されます。厚労省は25年度におよそ52兆円に膨らむ可能性があると推計しています。