子供一時預かり10倍 訪問看護は7割増

増税にらみ社会保障改革に数値目標 サービス拡充を訴え(2011/12/24付 情報元 日本経済新聞)という記事が掲載されましたので報告しておきます。医療から介護への移行を進めるための条件整備が進むことを期待します。

政府の社会保障改革案に盛り込んだ子育てや医療・介護の分野で達成をめざす数値目標が判明した。子育て分野では、保育所の一時預かり利用を2014年度までに10倍に拡大するために、施設の拡充を進める。医療・介護分野では、看護師などを増やし、訪問看護を受けられる人の数を25年度までに7割増やす。

医療・介護分野では在宅医療を充実させ、現在1日当たり28万人分の訪問看護を25年度には7割の49万人分に増やすことを目指す。25年度には160万人分の施設が必要になるとの試算もある。介護施設は現在の92万人分から131万人分に増やしたい考え。

医療と介護のサービスを一体的に提供する仕組みを導入することで負担も抑制する。例えば、病床数は症状や入院日数に応じて再編し、長期入院できる病床数は現在の3分の1程度にする。医療から介護への移行を促進することで、医療費を抑える狙いがある。

一方、短時間で働く母親も増えており、需要が高まっていることを反映して、一時預かりや認定こども園を増設する。現在は年間延べ348万人の利用にとどまるが、14年度には3952万人増やすことを目標とする。子供や保護者が交流する地域子育て支援拠点も現在の7100ヵ所から1万か所に増やす計画もある。

主な数値目標は次の通り。

①認定こども園         現在 358ヵ所  → 2014年度 2000ヵ所以上
②地域子育て支援拠点    同 7100ヵ所   →  同      1万か所
③一時預かり          同 述べ348万人→ 同3952万人
④病床数    
   病床数           現在 107万床→ 2025年度 一般病床 46万床
   (平均在院日数)        (20日程度)            (9日程度)
                                      高度急性期22万床
                                         (15日程度)
                                      亜急性期35万床
                                         (60日程度)
⑤訪問看護1日当たり     現在28万人分  →2025年度 49万人分
⑥在宅介護            同 304万人分 → 同     449万人分
⑦介護施設            同 92万人分  → 同     131万人分