認知症への理解を進め、患者の生活を支える「認知症サポーター」への関心が高まっているというニュースが流れていました。国が進めるボランティア制度で、公民館など身近な場所で開かれる講習を受ければ誰もがなれるのが特徴。

高齢化の進展で現在200万人超とされる認知症患者は2040年までに385万人に達するとされ、講習を企画する事務局は「将来、患者1人にサポーター1人という形を目指したい」としています。

厚生労働省老健局の研究会が2003年に行った推計では、認知症患者の数は15年で250万人、30年に353万人、40年までに385万人に達するとされています。

認知症サポーター制度は、04年にそれまでの「痴呆」という言葉が「認知症」に改められたことをきっかけに、厚労省が05年度に策定した10カ年計画の一部。サポーターは09年5月に100万人、昨年末に300万人を超え、同省は14年度末に400万人という目標を掲げています。

認知症が特異な存在ではなくなり始めています。認知症の発症率は、次のように考えられています。

65歳~69歳 1.4%
70歳~74歳 3.6%
75歳~79歳 7.1%
80歳~84歳 14.6%
85歳以上   27.3%


後期高齢者の増加に併せて認知症の高齢者は増加して参ります。町の中で認知症高齢者と共存する時代、それが高齢社会です。