数日前の日経に、「守り」を恥じた孫社長、という記事が出ていました。その内容を紹介しておきます。
今日の日本経済、日本社会を動かすものは、ここに書かれている「狂」以外のなにものでもないかも知れません。果たして自分にそれだけの覚悟、狂気があるかを改めて問い直しています。
■10月5日の午後8時58分、ソフトバンクの孫正義社長はツイッターでつぶやいた。「少し守りに入りかけている己を恥じ入る。もっと捨ててかからねば」
■「守り」とは、どういう意味か。ソフトバンクはこの4日前に国内携帯電話4位のイー・アクセスの買収を発表したばかり。株式交換だが時価に換算すれば1800億の巨額買収だ。十分に攻めているではないか。
■10月10日の午後11時41分にはこうつぶやいた。「目標が低すぎないか?平凡な人生に満足していないか?」米携帯電話3位のプリント・ネクステルを買収するとの一報が流れたのは、翌日の11日だった。
■「自分はよくやっているのではないか」。現状に安住しそうな自分を叱ったのが5日のつぶやきだ。
■この日は孫社長が尊敬する米アップルの創業者、スティーブ・ジョブス氏の命日であった。ジョブス氏は生前、「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定を私は本当にやりたいだろうか?」u>と自分に問いかけてから仕事に向かったという。
■1兆5700億円という買収金額も小さくはない。それでも孫社長は踏み込んだ。
それは成長を希求してやまないある種の狂気だ。
■飽くなき成長への欲望は、裏目に出れば会社を存亡の危機に追い込むかもしれない。だが、リスクを避ける「正気」が会社をむしばむこともある。
■4期連続の赤字に苦しむソニーの幹部は、その原因を一言でこう言い表した。「CFO(最高財務責任者)経営」
■CFOが悪いという意味ではない。バブル経済の崩壊後は、どの会社でもリスクを管理するCFOの権限が強くなった。「投資はキャシュフローの範囲内で」「手元資金は厚く」。リスクを避ける経営を続けた結果、多くの企業が成長の芽を摘んでしまい、縮小均衡のアリ地獄にはまり込んだ。
■「ビジネスはゲームだ。そのゲームに勝つこと、これに勝る快感はない」
といったのは米ゼネラル・エレクトリック(GE)のジャック・ウエルチ元最高経営責任者(CEO)。彼はこうも言っている。「勝っている会社、そこに働く人々こそが、健全な経営を支えるエンジンだ。彼らこそが自由で民主的な社会の礎なのだ」
■日本企業の多くが「勝つ快感」を忘れて久しい。日本経済のエンジンは冷えたままだ。責任は経営者にある。
今日の日本経済、日本社会を動かすものは、ここに書かれている「狂」以外のなにものでもないかも知れません。果たして自分にそれだけの覚悟、狂気があるかを改めて問い直しています。
■10月5日の午後8時58分、ソフトバンクの孫正義社長はツイッターでつぶやいた。「少し守りに入りかけている己を恥じ入る。もっと捨ててかからねば」
■「守り」とは、どういう意味か。ソフトバンクはこの4日前に国内携帯電話4位のイー・アクセスの買収を発表したばかり。株式交換だが時価に換算すれば1800億の巨額買収だ。十分に攻めているではないか。
■10月10日の午後11時41分にはこうつぶやいた。「目標が低すぎないか?平凡な人生に満足していないか?」米携帯電話3位のプリント・ネクステルを買収するとの一報が流れたのは、翌日の11日だった。
■「自分はよくやっているのではないか」。現状に安住しそうな自分を叱ったのが5日のつぶやきだ。
■この日は孫社長が尊敬する米アップルの創業者、スティーブ・ジョブス氏の命日であった。ジョブス氏は生前、「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定を私は本当にやりたいだろうか?」u>と自分に問いかけてから仕事に向かったという。
■1兆5700億円という買収金額も小さくはない。それでも孫社長は踏み込んだ。
それは成長を希求してやまないある種の狂気だ。
■飽くなき成長への欲望は、裏目に出れば会社を存亡の危機に追い込むかもしれない。だが、リスクを避ける「正気」が会社をむしばむこともある。
■4期連続の赤字に苦しむソニーの幹部は、その原因を一言でこう言い表した。「CFO(最高財務責任者)経営」
■CFOが悪いという意味ではない。バブル経済の崩壊後は、どの会社でもリスクを管理するCFOの権限が強くなった。「投資はキャシュフローの範囲内で」「手元資金は厚く」。リスクを避ける経営を続けた結果、多くの企業が成長の芽を摘んでしまい、縮小均衡のアリ地獄にはまり込んだ。
■「ビジネスはゲームだ。そのゲームに勝つこと、これに勝る快感はない」
といったのは米ゼネラル・エレクトリック(GE)のジャック・ウエルチ元最高経営責任者(CEO)。彼はこうも言っている。「勝っている会社、そこに働く人々こそが、健全な経営を支えるエンジンだ。彼らこそが自由で民主的な社会の礎なのだ」
■日本企業の多くが「勝つ快感」を忘れて久しい。日本経済のエンジンは冷えたままだ。責任は経営者にある。
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