私が尊敬する作家である塩野七生さんが見出しの内容で国際交流基金のシンポジュームで基調講演をされたようです。そのポイント(日経新聞11月27日日)を備忘録的にまとめておきたいと思います。

■現代日本の停滞は、純粋培養された人材が組織から飛び出さないという大企業病に原因があると感じている。

■私が書く歴史上の人物は、40歳までは自己生産能力がある。だが最も力を発揮するのは、自己生産能力を持つ人材を活用できた人物である。

<国際交流基金への提言>

■日本文化の定義を確立すること。日本文化という商品を知らなけば、販売戦略は生まれない

■次に、戦略を考える総合職と、実行に移す一般職に職員を分けること。格差を生むと反対意見もあるが、悪いのは格差の固定化だ。

■古代ローマやベネチアにも格差はあった。しかし、流動的で社会は健全さとエネルギーを保っていた

女性の積極的活用を勧めたい。イタリアでは「バラの割合」と呼び、3割以上の雇用を定めている。

若者にも機会を与えてほしい。素質は天性のものだが、経験を積んで磨く勘も必要だ。

■そして、創作者とそれを売るプロ、この二者を職員に加えるべきだ。これまで基金の活動を担ってきた学者や官僚からすると異分子だ。だが、異分子との接触がなければ、新しい文化も、改革も生まれない。

■古代ローマでもベネチアでも、異分子との接触が活力を生んでいた。異なる刺激のない純粋培養では、組織の抵抗力が失われてしまう。