29日の新聞各社では28日に総務省が発表した今年3月末時点の住民基本台帳に基づく日本人に総人口が1億2639万人だったと報道されています。4年連続の人口減となり、前年から26万6004人減ったことになります。減少幅は1968年の調査開始以降で最も大きくなりました。

総人口は2009年でピーク、4年で約70万人減少となり、生産年齢人口も2000年に入って約670万人減少となりました。これは大変なことです。社会の生産構造が劇的に変化してきていると言えます。以下、主な点を整理しておきます。

■昨年度生まれたのは102万9433人と過去最少、亡くなったのは125万5551人と調査委を開始した79年度以降2番目に多かった。

■年齢層別にみると、65歳以上の人口の割合は24.4%と過去最高だった一方、15~64歳の生産年齢人口は7895万人と初めて8千万人を割った。

■03年は生産年齢人口3.56人で1人の高齢者を支える社会構造だったが、10年間で2.56人で1人を支える構造へと変わった。

■人口減と少子高齢化の傾向が一層鮮明になってきた。

■核家族化も進み、1世帯当たりの構成人数は過去最少の2.32人となった。