本日の日経新聞に先日紹介をしました仕出し屋弁当の玉子屋を引用した独自のストーリーをつくるとはどういうことかについて記載がありましたのでご紹介を致します。

戦略イノベーション(革新)とは、「その業界では誰も思いつかなかった方法で違いを作る」ことであり、あっと驚く新製品や最先端の技術、誰もが手をつけなかった市場セグメント・・・といったウルトラCに目が向きがちであるが、決してそうではないことを指摘しています。

独自のストーリーを作ることとはどういうことかを学ばさせて頂きます。
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■仕出し屋弁当の玉子屋が意図する顧客価値は明快。「質の高い材料による作り立てのおいしさ」と「当日注文すれば昼食時までに職場へ届けられる利便性」である。

■ありきたりのようにみえるが、その背景には練り上げられた戦略イノベーションがある。

■配達当日の受注、調理、配達という早業を高い水準で維持することがなぜ可能なのか。実は注文を受ける前に弁当を出荷しているのだ。前日の段階で翌日の受注数量を予想、日付が変わるまでに材料を仕入れる。廃棄率は0.1%以下という低さ。驚異的なオペレーション能力の高さだ。

■これができるのは、全ての作業が骨太の因果論理でつながっているからだ。メニューを日替わり弁当1種類に抑え、顧客企業の多くは繰り返し配達を受けるリピーターだ。基本的に1日平均で10食以上のまとまった注文を受ける。だから出荷数量を予測しやすい。

■商圏(配達区域)を都内の一部に限り、配送を自前でこなすので、実際の受注数量が予測を外れても、配達車のドライバー同士で路上で弁当を融通し合い、調整できる。

■個別の要素に絶対的な強みがあるわけではない。玉子屋の戦略の妙味は「つながり」にある。個々の作業を因果論理でつなげ、独自の「ストーリー」を作り上げているのだ。ここにイノベーションの正体がある。