25日の日経新聞経営の視点に、「セブン、素人目線で40年」という記事が出ていました。絶えず一貫して追い続けてきたものの先にいったい何が見ていたのでしょうか。それは消費者ニーズでしょう。その1点を追い続けて40年、本当に頭が下がります。それを支えたものは使命感。見習いたいと思います。
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■セブン―イレブン・ジャパンは40歳を迎えた。今では生活に溶け込む存在の同社だが約10年周期で逆風に遭ってきた歴史がある。その逆風を突いた先にあったのが消費者ニーズの顕在化と業界の近代化。そうして小さなお店の集積は「日本最大の小売業」の地位を着実に固めてきた。

■逆風は創業前夜から吹き荒れた。生みの親であるイトーヨーカ堂はセブン設立に二の足を踏んだ。1970年代はスーパーの最盛期、大型店が中小店の経営を脅かしていたからだ。セブンへの出資を抑え、人材の派遣も渋った。セブンは素人集団による船出となった。

■結果はどうか「真夜中には客は来ない」「定価販売では売れない」などの常識は利便性を求める消費者に覆された。深夜族など社会生活の変化もあった。

■それから約10年、メーカーに競合会社の商品を混載する共同配達と、商品へのバーコード添付を求めた。

■系列物流網の否定となる提案は反発を食らう。メーカーが渋々採用すると車両数は劇的に減り、物流費を削減できた。商品の顔であるバーコードにしましま模様のバーコードを付けることにも反発があった。従ったメーカーは売れ行きが把握でき効率的な生産体制が築けた。消費者ニーズに沿う商品開発へ有力な武器にもなった。

■業界の「常識」を突き崩してきた原動力を鈴木敏文会長は「素人集団だからこそ」と振り返る。素人の立場から非効率に見える業界の慣習を取り除いた。

以下、次の逆風は90年代の米セブンの買収、そして10年前のセブン銀行と続く。

■逆風が生んだ浮力で顧客を創造してきたセブン。消えゆく運命の小さな店をコンビニに転換し、社会インフラにしたその姿を経営学者、ドラッカーは「社会革命」と評した。

■コンビニは次に何をしてくれるのか、社会は期待を寄せる。

■高齢化時代、買い物弱者にとっては徒歩圏のコンビニは生命線だ。セブンは一部地域で住民票の写しの発行など行政業務も代行。弁当工場は学校給食を請け負い、家庭への配食事業も積極化している。

■消費者から「遅い」と言われる前に期待に応える使命を負う。