スイスの老人ホーム 介護士不足を補うには(2014年2月26日グローバル最新ニュース)

スイスの老人ホームも日本同様、介護士不足に悩まされているようです。これからの日本のヒントになるかと思いますで、紹介をしておきたいと思います。
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■高齢者の介護は将来、誰が担うのだろうか?社会の高齢化が進むスイスでは、65歳以上の人口は爆発的に増加している。だが、老人ホームで働く介護士の約半数は15年後には定年を迎える。

■2月中旬、正確に言えばバレンタインデーに、たくさんのお年寄りがハート形のチョコレートで飾られたテーブルを囲んでいた。中年のスタッフが、記憶力のテストをする。


■「恋をしていたとき、相手にどんなプレゼントをしたか覚えていますか?」。このスタッフは一人ずつに話しかける。 お年寄りのほとんどは、しばし考えた後、ゆっくりと答える。 「旅行。パリ行きだったかもしれない」と一人。「ダイヤモンド一粒が付いた金の指輪」とまた一人。「花。だけど近所の庭から取ってきたもの」。一人の女性が茶目っ気たっぷりに話す。

■参加者たちは毎週金曜日、ベルン郊外の老人ホーム「ドミシル・バウムガルテン」に集まる。入居はしておらず、他人と触れ合ったり、介護家族に休息を与えたりする目的でやってくる。

①需要拡大に対処

■クルト・ヴェクミュラー施設長によると、この老人ホームでは年間25人分しか空きがない。入居率は98%。自立型住居の入居待ち人数は300人。介護付き住居は急な入居に対応できるようになっているため、待機リストはない。

■ここを含めた21の老人ホームを運営するドミシル(Domicil)はベルン州最大の介護施設運営会社だ。入居者約1500人の平均年齢は85歳で、平均居住期間は3.5年。そのうち500人が比較的自立した生活を送り、1千人が介護サービスまたは認知症ケアを受けている。

■高齢者向け住宅及び老人ホームの需要は高まる一方だ。スイス健康調査機関(Obsan)の2009年研究報告書によると、05年から30年までに65歳以上の人の数は66%に増加し、80歳以上の人の数は2倍に増加。また、介護士として現在働いている人のおよそ半数が、30年までに65歳以上に達する見通しだ。介護職に興味のある人は多いが、今後定年退職する介護士の穴を埋めるのは容易ではない。

<次回に続く>