介護施設の現状
転倒防止笠間睦 (かさま・あつし)先生(2014年11月29日)

高齢者施設における事故の発生について述べておられます。これは高齢者施設の現状かと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■高齢者施設における転倒→骨折事故は、かなり多く発生しているのが現状です。

■2013年2月9日付朝日新聞生活面においては、2011年度の北海道の資料をもとに作製された高齢者施設などでの事故の内訳が報告されておりましたね。

■その資料によれば、事故の上位ランキングは以下のようになっています。
 1位:骨折(54.2%)
 2位:打撲(18.9%)
 3位:薬の飲み間違い─誤薬(13.9%)
 4位:誤嚥(4.4%)
 5位:無断外出─徘徊で一時行方不明になった例など(2.0%)


介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム;特養)などの高齢者施設は、介護事故が起きた場合、法令で市町村への報告が義務づけられています。また、有料老人ホームも都道府県が定める「指導指針」などに沿って、事故報告が必要です。

しかしながら、北海道のように事故件数を公表する自治体は少数派であり、また、どこまでを報告対象にするかは自治体の判断に委ねられており、報告すべき事故の基準が都道府県や市町村ごとに違うため全国集計が困難であるのが現状です。