◇在宅療養から入院受け入れも
 −病棟の役割は入院患者さんの在宅療養への支援の他にあるのですか。

◆他の急性期病院からの転院や、在宅療養をしている患者さんが入院が必要になった場合の受け入れもしています。また、化学療法が必要ながん患者さんで在宅療養の準備ができていない場合に、いったん入院していただくこともあります。がん患者さんについては緩和医療をできる医師もいますので、ホスピスのようなケアを提供する病棟として利用していただくこともできます。

 −病棟がオープンして9カ月ですが、成果や課題を教えてください。

 ◆成果としては在宅で安全、快適に療養できるようになる患者さんが確実に増えているということです。ただ、病棟の入院期間が60日ですので、その間に在宅療養ができるまでに回復できない患者さんもいらっしゃいます。どのように対応していくかは今後の課題の一つです。

 地域包括ケア病棟を設置したことによりこれから土佐市の地域医療がさらに充実していくのではないかと期待しています。