特養の入所待ち4570人 要介護3以上 定員増、追いつかず 茨城県調査 朝日新聞 2015年6月26日

茨城県の特養待機待ちの人数について試算をしています。特養に依存する体質を捨てねばなりません。関係者ももっと実際の高齢者住宅の実態を把握すべきです。
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介護の必要な高齢者が入所する特別養護老人ホームの待機者が、県内に少なくとも4570人いることが、県の調査でわかった。国の入所基準が厳しくなり有資格者が絞られたため、数の上では昨年より減ったが、施設整備を進めて定員を毎年増やしているのに、なかなか追いつかない現状が明らかになった。

 県内にある特養233カ所に今年3月末時点の現状を尋ね、集計した。1年以内の入所を希望する申込者のうち、県外居住者や、入所対象にならない要介護度の低い人(要支援者)を除き、複数施設に申し込んでいる人の重複も避けて「待機者」をはじいた。

 結果は、5972人。国の制度改正で4月以降は原則として「要介護3」以上の中重度者しか新規入所ができなくなったため、この数字から軽度の「要介護1、2」に該当する1402人を引いた4570人を、いわば「確実な待機者」とした。

 ただ、要介護1や2でも認知症だったり単身世帯だったりで「やむを得ない事情」が認められれば特例的に入所できるため、実質的な待機者は4570人より多くなる。