介護サービス受給者並びに1人当たりの介護サービス費は増加傾向にあります。
厚生労働省の最近の調査結果からみてみたいと思います。
『厚生労働省は7月29日、昨年度の「介護給付費実態調査結果の概況」
(昨年5月-今年4月審査分)を発表した。同年度内に介護予防サービスか
介護サービスを一度でも受給した人は約468万7100人(前年度比17万600人増)
となり、2001年の調査開始以降、最多を更新した。
厚労省では「高齢者の自然増が影響した」としている。』
調査結果によると、昨年度の
介護サービス受給者は379万700人(前年度比12万400人増)で、
このうち居宅介護サービスが277万4000人(同10万4900人増)、
地域密着型介護サービスは32万3100人(同2万7500人増)、
施設介護サービスは109万3100人(同7300人増)
でした。
居宅介護サービスの受給者数は、
通所介護が132万7500人(同7万1800人増)、
福祉用具貸与が140万4500人(同10万1100人増)、
訪問介護が116万9600人(同8600人増)と、いずれも増加しました。
施設介護サービスでは、
特別養護老人ホームが52万5600人(同1万800人増)、
介護保健施設が47万2500人(同8300人増)と増加しましたが、
介護療養施設は14万6100人(同1万3100人減)と減少しました。
また、介護予防サービスの受給者は112万6900人(同2万7200人増)でした。
一方、介護サービスと介護予防サービスを合わせた今年4月審査分の受給者
1人当たり費用額(利用者負担を含む)は15万7300円で、前年同月に比べて
6100円増えました。1人当たりの介護サービス費は18万8300円(前年同月比
7100円増)、介護予防サービスも4万円(同2000円増)と、それぞれ増加しました。
都道府県別に見ると、介護サービスの1人当たりの費用額が最も高かったのは
沖縄の20万9500円で、以下は高知20万9000円、佐賀20万5500円と続きます。
一方、最も低かったのは岩手の17万6700円でした。
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1人当たりの介護サービス費用が増加していることに注目です。利用者が増える
のは十分に予測されるのですが、1人当たり単価も増加傾向にあるということは
平均の介護度が上がってきているのか、それとも1人当たりの利用頻度が多くなって
いるのかということですが、根本には、後期高齢者の増加、それに伴う介護保険の
利用度のアップが全体の単価を引き上げているのではないかと考えられます。
高専賃や住宅型有料経営も今後、これらの金額を十分に斟酌する必要があります。
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