北関東において新しい動きが始まります。建築と高齢者住宅の運営を一体型で 行う会社が出てきました。建築会社と運営会社を一体的に展開し、地主に対して 効率的な提案を行っていくこと。これはこれからの建設会社の一つのKFS(成功 要因)となるでしょう。今日は建設会社の皆さんと一緒にこのスキームについて を議論をしました。 建築で利益を取ろうとすると、運営にしわ寄せが起きてしまいます。賃料を 多く取ろうとすると、これまた運営にしわ寄せが起きてしまいます。 逆に運営者が利益を多く取ろうとすると、建築や地主にしわ寄せが起きて しまいます。 入居者にしわ寄せするわけにはいきません。あくまでもマーケットインの発想 からすれば当然、妥当な入居金額が決まってしまいますので、ここから出発 をして、建築、不動産(賃貸)、運営でいかに富を分配するかという、三者が 共存できる仕組みが必要となって参ります。 介護事業者は以前から言われているのが10%の世界。売上高に対する 利益で10%を確保する、10%ビジネスです。 不動産投資は建て貸しで、投資額の10%の利回りを確保する。 建築は同じく利益率10%を確保する。 これが今回の最初のスキームになるのではないでしょうか。 10%の利益では不足というのであれば、最終的な利用者の金額から逆算 して利益を確保する方法を考えねばなりません。それが企業努力というもの ではないでしょうか。 但し、この事業の最大のメリット規模の利益を追求できる ということです。富の分配をしながら、永続的に地域に貢献し、多くの高齢者 が安心して住まうことのできるシステムを構築する。今回の取り組みはそういった 新しい発想に基づく取り組みになるでしょう。この会社と共に一気に量を確保する 戦略を展開したいと思います。 いち早い取り組みが何よりも重要です。 そういう意味でも、多角的な地域戦略を持つ同志を、もっと求めて行きたいと思います。