前回に引き続いてこのテーマで皆さん方の提案を紹介したいと思います。
中でも目を引きました提案は熊本再春荘病院 松本先生の「在宅」
というテーマでした。今回は、このテーマで少し述べてみたいと思います。
日本では御存じの通り、病院で亡くなる人の方が多いのですが、半世紀の
中で、その比率は劇的に変わっています。
1951年我々が生まれた年は82.5%の方が自宅で亡くなっていましたが、
2003年のデータでは自宅で亡くなる比率は何と13%と激減しています。
約30年前に自宅と病院・診療所の割合が逆転し、その後は一気に減少
してきています。2003年では病院・診療所で亡くなるのは81.6%となって
おり、ほとんどの人が最後を病院で迎えるという構造になっています。
福岡の在宅ホスピスで有名な二の坂先生のお話によると世界と比較して
日本は在宅ホスピスという考えが非常に遅れていいると言われています。
オランダ:病院 35.3% 施設 32.5% 自宅 31% 癌の病院死亡割合 28%
アメリカ: 同 41% 同 22% 同 31% 同 37%
日本 : 同 81% 同 2.4% 同 13.9% 同 93%
皆さんは、この数字をどう思われますか?
日本という国の形を考え直さねばなりませんね。
最近の傾向としては施設の看取りが段々質が高くなってきていると
言われておられます。
又、二の坂先生は自然死が倍増することで5000億円のコスト削減
といわれています。
この続きは次回に!
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