先週末に旭化成ホームズさんの主催のセミナーで「透析病院が取り組む 透析療養支援型高齢者住宅」について講演を行いました。旭化成グループの 中でも旭化成メディカル様は透析関係の医療分野では大変なシェアをもつ会社です。 最近透析病院様が高専賃に大変関心が高く、医療向けの高専賃開発を勧めて いるホームズさんとの合同で関係の病院様に呼びかけての取り組みでした。 その背景について触れてみたいと思います。 日本透析医学会の2008年の統計では透析患者の平均年齢は既に65.3歳 と5年前に比べて2.5歳も高齢化しています。75歳以上のいわゆる後期高齢者 と呼ばれる透析患者は6万8000人を超えており(全透析患者の25%)、 この高齢透析患者の急激な増加が透析施設の運営に大きな影響を及ぼし つつあります。 糖尿病性腎症や腎硬化症など患者の高齢化に伴って、透析患者も増える という傾向があり、増加の一途をたどっています。現在年間約4万人の透析 患者が増加し、年間約3万人が亡くなるという構図があります。 年間1万人の純増となるわけですが、その1万人を患者を全国4000病院 が受け入れてます。従いまして、平均しますと年間1病院当り、純増2.5 人となります。ある意味で過当競争に入りつつあるのではないでしょうか。 かつては、通院しやすいように駅の近くに透析病院をつくることが透析病院 の成功のカギ(成功要因)でしたが、昨今は、無料送迎で患者の囲い込み を行うのが成功要因となってきました。しかし、今や、その無料送迎も患者の 高齢化に伴う通院困難と相まって、年々増加し、送迎コストもままならない 状況になりつつあります。 従って、今後の透析病院の成功要因の一つとして、 高齢者住宅一体型透析病院 の設立が脚光を浴びてきたわけです。 弊社がこれまで透析病院様と一緒になって開発をしてきた、高専賃併設 透析クリニックや、透析病院の1フロアー改築型高専賃の事例について 最新の取り組みをお話させて頂きました。 透析病院が開発する高齢者住宅の最大のポイントは低料金です。 透析患者の皆様方はどちらかというと就労機会が少なく、所得が厳しい という現実があります。いくら入りたくても高額な高齢者住宅には入ることは 困難です。弊社が取り組んだ透析患者様を対象とした医療型高専賃もそこが 最大のポイントでした。ここを間違わないようにせねばなりません。 それさえ誤らねば、これからは大変ニーズのある分野だと思います。