(前回に続き) 熊本再春荘病院の松本先生によれば、在宅ホスピスをメディカルタウン構想の 中で進めていくためには、それは医師主導ではないのではないかというお考え があります。患者、家族、看護、介護のチームワークであり、地域を巻き込んで 「支える街づくり」が根底に求められているのではないかとのお考えかと思い ます。 医療の現場で在宅ホスピスに取り組む先生からこのような言葉が出るのが 大変印象的でした。 『現在の病院の役割は病気を治すこと、更に人の生老病死全体を考え、 人々が交流する場所に。そんな思いを持つ医療、福祉、行政関係者が 提案するのがメディカルタウンという位置づけ』を毎日新聞社の永山悦子氏 が説明をしています。 「お城の周りの城下町、お寺の周りの門前町のように、病院の周りに 人々が集うメディカルタウン、地域社会再生のヒントにもなりそうである」 と提言しています。 この提言は、このブログでも以前に紹介をしました、 法政大学教授の小峰 隆夫先生の『コンパクトシティ』 の考えに通じるものがあります。メディカルケアを中心とした地域の再生を試みる 動き、少子高齢化で街機能が拡散し、街の空洞化に歯止めがかからない。この 空洞化の歯止めをかけるためには、医療と介護による戦略的凝集によって街を 再生するしかないのではないかという考えです。 病院の近隣に医療型高齢者住宅、その近隣に介護型高齢者住宅、そして、 それらを取り巻く自立型高齢者住宅、そして圧倒的多数の自宅で生活する 高齢者という地域ネットワークが我々が目指すメディカル・ケア・タウン構想です。 何か地域を変革する大きな流れが起き始めているのではないでしょうか。 (次回に続く)