「病床利用率維持のため、在院日数の短縮をストップしている可能性―病院報告、17年4月分」がメディ・ウオッチから報告されています。2017年8月10日|医療計画・地域医療構想 。

諸外国と比べて長いと言われ改善がなされてきた在院日数削減は国是であったはずです。それなのに何故、今ここにきてストップをしてきているのでしょうか?国はどのよう指導をしているのでしょうか。

在院日数短縮ストップの現状を報告からみてみたいと思います。

一般病床における「4月末分」の平均在院日数を5年前から見てみると、▼2012年:17.9日→(0.8日短縮)→▼2013年:17.1日→(0.3日短縮)→▼2014年:16.8日→(0.4日短縮)→▼2015年:16.4日→(0.2日短縮)→▼2016年:16.2日→(0.3日延伸)→▼2017年:16.5日―と推移しています(厚労省のサイトはこちら、下にスクロールすると毎月の状況が示されています)。2016年までは一貫した短縮傾向が見られましたが、2017年にかけては平均在院日数は延伸しており、「2月末分」「3月分」と同じく「短縮傾向がストップ」したように見えます。在院日数の短縮に限界が来ている(後述するように利用率維持のために短縮させていない可能性もある)のか、今後の動向にさらに注視する必要があります。

少し古いですが諸外国のデータを掲載しておきます。



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<次回に続く>