被後見人の財産にかかわる関係者とのトラブルも考えられます。場合によっては刑事事件にも巻き込まれます。
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WEDGE REPORT2017年8月9日
狙われた預貯金、財産回収に奔走【ある成年後見人の手記(3)】
居酒屋のオヤジの怪
ところが、帰宅して通帳を開いてみると、09年1月だけで2回計100万円が引き出されており、特に2回目の50万円は由利子が倒れた後の1月30日である。
誰が引き出し、その使途は何だったのか? また五島が語った30万円の同日中の出入にしても、この時点で救急病院は入院費を請求しておらず、それどころか私が後見人に認定される10月まで支払いを待ってくれた。
五島の行為についての疑問は、私の胸の中で膨れ上がった。何があったのか、安易な予断は慎むべきである。後見人になり、由利子の資産を管理できる立場を得たら真相を解明しようと、いったんは決意した。
だが、後見人選任までのさまざまな不条理に遭遇していくにつれ、五島に問いただすという決心は萎えていった。私に、そんな精力は残っていないし、由利子の孤独を少しでも癒してくれただけ、まだしも五島は金融機関や面倒をみない血族などより人間味が感じられるではないか。
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