3.ライフスタイルも自由に決めておける
成年後見人・任意後見人に関わらず、 財産管理以外の重要な仕事に身上監護があります。
身上監護とは、生活上の身の回りの環境を整えることです。
直接介護をすることではありません。
必要な介護サービスや施設を選んで契約することが代表的です。
成年後見制度では、これも成年後見人が決めることになりますので本人が入りたい高級な施設などがあって、
成年後見人がその施設と契約するかどうか、そしてその高額な費用を支出してもらえるかどうか
成年後見制度のルール上ハードルは高いといえます。 財産の使いみちには制限があるからです。
一般的な施設よりも高い費用のかかる高級な施設への入所はご家族が望んでも家庭裁判所も成年後見人も否定的になる可能性は大きいと思います。
一方で、任意後見契約でよく行われる方法として自分のライフプランを任意後見契約書に書いておく、または別の書面を作っておいて参照できるようにしておく、といったことがあります。
例えば、
・将来入りたい施設
・財産管理の方針
・不動産処分のタイミング
など自分のライフプランを書面として残しておくことで後見人や家庭裁判所に説明ができるようしておきます。
このようにすることで、 成年後見制度ではできなかったことについて、かなり柔軟に対応ができるようになります。
<次回に続く>
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