診療所長さんが介護職員向けにメルマガを配信して、地域の医療と介護の連携に取り組んでおられます。非常に素晴らしいことだと思います。医療と介護の垣根が少しでも低くなる取り組みではないでしょうか。このような取り組みが地域でもっと多くなることが期待されます。
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11月16日中日新聞

介護職員向けにメルマガ配信 紀和診療所所長の浜口さんら

メールマガジンを始めた浜口さん=熊野市紀和町で

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 熊野市紀和町の紀和診療所所長浜口政也さん(35)が代表の有志グループ「ゼロベース」が、医療と介護の連携強化を狙いに、介護職員ら向けのメールマガジン配信を始めた。十四日に第一号を出した浜口さんは「手始めにフランクな関係を築いていきたい」と話している。

 グループは一年前に発足し、介護に携わる人に医療知識を身につけてもらう活動を展開する中、医療・介護の垣根をなくそうと、ネットを通じた情報提供に踏み切った。

浜口さんのほか、大阪の医師や統計学の専門家、鍼灸(しんきゅう)師らメンバーが執筆し、他職種の人にも文章を書いてもらう。

 初号は医療関連の話題や近況報告を紹介し、質問コーナーも設置。毎週火曜日に定期配信する予定で、既に介護従事者や医師ら約四十人が登録しているという。

 新宮市出身の浜口さんは広島県立保健福祉大(現県立広島大)で放射線技師の資格を取得後、高知大医学部へ。堺市の病院を経て昨年二月に御浜町の紀南病院に着任した。今年四月からは週二日と半日、紀和診療所に通う。

 今回のメールマガジン発行に「医療も介護も、住民がより良く暮らしていくという目的は同じ。硬くならず、両者が気軽に協力し合えるようにしていきたい」と先を見据える。

 (木造康博)